1/4







※成人白蘭×学生骸♀、
パロディ注意








「さっきから何見てんの?」

「カタログです。」

「カタログ?」

「サンタに何を貰おうか検討してるんです。」









Dear my Santa Claus









白蘭の暖かい部屋で、骸は雑誌を読んでいる。
家が隣同士だけあって普段から密接に関わっており、暇さえあれば白蘭の家に転がり込んでいた。

そして今、
骸の発言に白蘭は止まってしまう。




「…………は?」

え、骸君は今なんと言った?
サンタ?
サンタって言った?
あのクールでサバサバしてる骸君がサンタって言ったの?
ちょっと待ってよ。
サンタって普通、小学校卒業したら大概信じないはずだよね。




「骸君ってさ、何年生だっけ。」

「中2ですよ。」

「‥‥‥‥。」

いや……ほら。
中2って1番はっちゃける時期だから。
うん。
来年になったらきっと現実を見てくれるって。
ははは。




「それで、
サンタに何を頼むか決まったわけ?」

「それは秘密です。」

「へぇー。」

と言いつつも、白蘭から雑誌は丸見え。
ちなみに骸が見ているページには、宝石がついたアクセサリーや高級な毛皮のコートを着たモデルが載っている。
とても失礼だが、中学生の女の子はこんなおしとやかな格好はしない。
もっと動きやすくてフリフリしたものを好むはず。
そして値段も笑えない。

最近の子供は幻に凄いものをねだるのか、
白蘭はサンタに同情しながら骸の頭を撫でる。




「ほら、もう寝る時間だよ。」

「嫌です。」

「だーめ。」

「いーや。」

「駄々をこねないの。」

白蘭は骸から雑誌を取り上げると、抱き上げてベッドに寝かせる。
そして骸の体にシーツをかけた。




「君も学校があるんだから、ちゃんと寝ないともたないよ。」

「もう冬休みです。」

「…そうでした。」

痛いところを突かれた白蘭だが、冬休みだからこそ生活をキチンとしなければならない。
‥ということを教師に聞かされた覚えがある。

それを言おうとした時、骸は白蘭の首に腕をまわして見つめ合う。
何人もの女と付き合ってきたが、これはたいてい甘えたいときにやる。




(どこで覚えてきたんだか…)

白蘭はそう思いながら、骸の頬に鼻を擦り寄せる。

確かに骸君のことは好きだと自覚してるよ。
でもキスはまだ早い。
今はこれぐらいで許してほしい。




「…………。」

「僕を誘いたかったら、素直で綺麗なお姉さんになることだね。」

白蘭はそう言って骸の腕をほどいた。
骸は納得できない顔で白蘭をにらんだが、白蘭は電気を消して何も見えなくした。
そして何も言わずに部屋を出ていってしまう。

おそらく仕事部屋に行ったんだろう。
白蘭は社会人なのだから、仕事は夜遅くまで続くこともある。




「………。」

それでも、納得できない。

冬休みは始まったばかり。
宿題は夏休みほど無いし、今は人肌が恋しい季節なのだ。
だから攻めてみたのに、まだ自分は子供として見られている。




「…覚悟してください。」

骸はシーツを握りしめて一言つぶやく。
そして静かに目を閉じた。





[*前へ] [#次へ]

戻る
リゼ