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※裏注意






「僕はチョコ回収車ではありません。」

「でもいろんな味があるから飽きないでしょ?」

「好きなものは時々食べるから継続できるんです。」

「そんなお堅いこと言わないの。
ほら、甘いものとらないとイライラしちゃうよ。」

「今のこの状況がイラつくんです!」

骸はビシッと指差す。
そこには山のように積み上がった色とりどりの箱が置いてあった。




「バレンタインでもないのに何なんですかこのチョコの量は!
ほとんどイジメに近いですよ!」

箱の中身は全てチョコ。
量が量なので食べても食べても減らない。
これにはさすがの骸も耐えきれなくなってきたのだ。




「いやぁ元々は君のために“お返しはチョコが良いな”とは言ったけど、
まさかここまでなんてね。」

始まりは同盟ファミリーの女性との会話。
友好の証としてよく花を贈る白蘭に、何かお返しがしたいと言ってきたのだ。

最初は断ろうとしたが、その時ある案が思い付いた。
“チョコを貰えば骸も喜ぶかもしれない”

だがしかし、その話は色々なファミリーに広まってしまい、結果的にこうなってしまった。
仕舞いには骸の本拠地であるボンゴレからもチョコが届いたのだ。
さすがの白蘭も、自分の立場をもう少しわきまえた方が良いと学習した。




「まったく、貴方の計画性の無さときたら。」

「いや、計画性なら君に負けない自信はあるんだけど。」

「とにかく!
僕も頑張りますから貴方もしっかり食べてください!
もう3日もチョコ三昧なんですよ?!」

チョコ好きな骸にとって、嬉しい話だったのは最初だけ。
時間さえあれば食べ続け、最近は脂肪というのが気になっていた。
腹部まわりに余計な肉がついたような感覚がある。




「見た目は全然太ってないのに。」

「それでも体脂肪率は上がりました。」

「運動する?」

「どうせ卑猥な手段なんですよね。」

「昼から盛るほど若くはないよ。」

「ですが、
もうそろそろ危ないでしょう?」

「やっぱわかる?」





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