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※学生パロ&骸♀注意






いつだって空に心を映して、
寄せ合った気持ち色褪せぬように。







ove or ike
(ちょっとでもそばを歩かせて)








「やっぱり授業終わった後じゃ、疲れてどこにも行く気しないよね。」

「場所にもよります。」

「今の時間帯で行くとしたら喫茶店的な?」

「……………。」

「うん、微妙でしょ。」

「だからって…なぜ貴方の家なんですか。」

「ゆっくり過ごせてゆっくり話せるって言ったら家でしょ。
一石二鳥じゃん。」

「まぁ…否定はしませんが。」

「なら良かった。」

骸は白蘭の隣に座って、いつも通りどうでもいい話をしている。
これは学校にいるときも同じ。
特に面白いといったことはないが、落ち着くのは確かだ。




「ま、これが幼馴染みの醍醐味ってやつ?
相手のことなら何でもわかる、みたいな。」

「貴方と幼馴染みなんて、今でも納得できませんがね。」

でも僕だって、幼馴染みの醍醐味ぐらい理解しているつもりです。
白蘭の部屋なんてずいぶん前から出入りしているし、下校の時は一緒に帰る。
勉強も教えたり教わったりで、いろいろ足りないものは助け合ってきた。
これは幼馴染みであったからできた話で、僕もそれには感謝しています。

でも思春期というのは恐ろしいもので。
白蘭が好きなんでしょ、と言われたら反抗できなくなっている自分がいた。




「…………。」

僕もいつの間にか、
オンナノコになってしまったんですね。




「骸君?」

「はい…?」

「なんか元気無いよ。
いつもなら毒舌のスイッチが入って止まらないのに。」

「な…。
貴方にとって僕はどんな印象なんですか。」

「素直になりそうでならない面白い子。」

「………………。」

「ほらやっぱり元気無いじゃん。」

白蘭は骸のほっぺを指でつんつん突っつく。
しかしこれは単なるジャレ合い。
彼の言うイチャつきとは、恋人相手ではなく友人とするスキンシップのような軽いもの。
昔からそうだった。

白蘭の視線でうずく体。
少しだけ気になるのは自分の欲。
いつからこんな淫らな人間になってしまったのか、答えは自分がよく知っている。




「もしかして恋の病的な?」

「ぇ?」

「あ、マジ?」

これには骸も驚いた。
昔から妙なところで冴える白蘭だが、肝心なところまで気付いてはくれない。
これで何度も苦しめられた。

いっそのこと告白でもしてしまおうか。




(‥それは、無理ですね)

今の雰囲気なら告白しても良い状況だ。
でも好きと言えば、なんとなく愛しさが重くなるから淋しい。
これによって、今の日常的な会話ができなくなるかもしれないのだから。



今の僕らは、
何気ない時間で繋がれている。





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