誰でもイイってわけじゃない






※微裏注意。





「あー、
もう暑いんだか寒いんだかよくわかんないし。」

炎天下。
日射病との戦いになりそうな外の景色はあまり見たくない。
極寒。
19度をキープしているところで寝たら本当に死んでしまう。

白蘭は室内の寒さと外の暑さ、気温の差は絶対激しいと思いながら室内で温いココアを飲んでいた。




「もはや設備に問題有り有りじゃん。」

「白蘭。」

「お、骸君。」

「毛布借ります。」

「どーぞ。」

地球温暖化って何ぞや。

もはや主な原因は自分達ではないかと思えるぐらい寒い。

汗水たらしながら必死に体を動かして働いている人には最適。
そりゃもう天国だろう。
だが毎日毎日19度、体を滅多に動かさない上司にはかなり厳しい環境と言える。
(夜の営みは別の話)




「ってか骸君寝るの?!」

「やる事なくて暇ですし。」

「死ぬよ。」

「毛布借りました。」

「もしかして盛ってたり?」

「貴方とは違います。」

「ひどっ
っていうか君から見た僕ってどんなイメージなのさ。」

「テクニシャン。」

「話の流れからして褒めてないよね。」

「どこか間違ってますか?」

「いや、自覚してないほど馬鹿じゃないから。」

「さすがですね。」

「むしろ骸君の淫乱さに自覚を持っていただきたい。」

「…喜んでるくせに。」

「うん、そこでマジな顔しないで。
僕が困るから。」

「貴方以外に曝してませんよ。」

「そりゃそうだろうけどさー。」

「それに、他人に抱かれてもあそこまでは甘えません。」

「無理無理。」

「即答ですか。」

「焦らされたら自慰するし、キス魔になるし、おねだりと駄々こねは当たり前。
君さ絶対我慢できないタイプなんだから意地張らないの。」

「それはそれで貴方の(躾の)おかげですよ。」

「嬉しくないね。」

せいぜいショタにならないことを祈ってるよ。

白蘭はソファーの背もたれに身を任せて少しだけ目を閉じる。
後ろにいたはずの骸は何故か白蘭の膝の上。
これはある意味自然の流れ、現に白蘭も許容範囲なので好きなようにさせてやる。

寒い環境である室内には恋しい人の温度。
まぁ最初から逃がすはずもなく、さりげに手を腰にまわせばやっぱり倒れこんできた。
こういうのは他人に抱かせても擦り寄ってくるパターンだよね。




「じゃぁさ、」

「?」

「他人に挿れられたらどうする?」

「……………。」

「あ、別にこれから商品にするわけじゃないから。」

君なら高く売れそうだけど。

くつくつと嫌味ったらしく誉める白蘭。
一方骸は挑発的。




「僕だったら。」

「………。」

「貴方の名前を呼んで果てます。」

骸はそう言って白蘭の唇に優しく唇を重ねる。
1瞬で終わるかと思いきや角度を変えられたり、舌を躊躇しながらも出し入れしたり、何やかんやで続行。
顔を赤くしながらも頑張っている骸を確認したら、次は白蘭が名乗り出る。

ちゅくちゅく唾液を吸いながら静かに骸を横のスペースに押し倒した。
骸の敏感な孔を、ズボンごしから爪でかりかりいじるとぷしゃっと可愛らしい射精音。






(相変わらず熱いね)


09,07/16
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