スワロフスキー
※骸♀、新婚、微裏注意。
「ふ…あーぁ。」
窓から入った静かな風に目を開ける。
うん、案外気持ち良い。
白蘭はあくびと背伸びをしながら、ふと隣を見てみる。
「………スー…。」
散らばる蒼に白い肌。
数時間前に手に入れた自分が求めた全てのもの。
ベッドの下、
床には昨日華やかに輝いていたレースとシルクの衣装。
デコレーションには白蘭が考えた小さい花々と、所々反射するビーズ。
ビーズよりも、高級な宝石にしなかったのは花より目立ってしまうから。
白蘭の綺麗な思考は彼女の顔をくすぐる。
「夢じゃないんだ…。」
細い指に光るお揃いのリング。
僕が彼女にリングを渡す時、それはもう恥ずかしそうに眺めていた。
まぁ元々派手な事は苦手なんだろうけど。
そして逆に彼女が僕に渡す時、指にはめた途端レースごしの不意打ちキス。
ちょっとレースのざらざら感はあったけど本当に嬉しかったし、周りからの歓声にテンションが上がった。
そのあとのビッグイベント、誓いのキスは軽い触れる程度のキスでその場を濁しておく。
だって口紅ずれちゃうし。
そしたら彼女は期待はずれだったみたい、悲しそうな顔をしていた。
なので「後でたっぷり可愛がってあげる」って言ったら「愛してください」というお返事。
これはたまんないね。
その後の式場はさっさと終わらせといて早々にベッドIN。
ドレスを脱がすには時間がかかったけれど、まずはお約束のディープキス。
次は溢れんばかりの唾液と愛液を飲み干そうとして口と舌が大忙し。
永遠の愛を誓うように、今までよりも濃く甘く激しいセックスをして眠りについた。
そして僕は目覚める。
「…………。」
「さすがに、
あんだけ出せば疲れるよね。」
「…スゥ…。」
このまま寝顔を見ていたいけど、起こしてまた熱いキスをしたい。
白蘭は耐え切れず、シーツに隠れていない乳首を口で遊ぶ。
唇であむあむと挟めば赤くなって固くなる。
「…ン……んっ」
勃った乳首を前歯で刺激すれば骸は愛液を吹く。
言わば弱点、しつこく甘噛みしながら手を下に滑らせれば体温が急に上昇した蜜部。
周辺のシーツに生暖かい愛液が飛び散っていることから、彼女はもうすでに達していた事となる。
「淫乱。」
「ぁッ…ァ。」
「ほら、もう起きていいよ。」
「ふぇ……びゃく、らぁ…。」
目を開けた骸はもう涙目。
ということはシたいはず。
白蘭はそう推理してわざと手を止めた。
「んっ…。」
「おはよ。」
「もぉ…ばかぁ。」
「だって骸君がお寝坊さんなんだもん。」
「ち…がぅ、」
腰を揺らしてどうしたの?
脚をもじもじさせてもわからないよ?
耳元でそう囁けばついに涙が決壊してポロポロ溢れる始末。
白蘭は相手の純粋さに苦笑いして泣いている骸を抱き締めた。
「ごめんね。」
「ふ、ぅッ…んっ」
「意地悪しすぎちゃったね。」
「びゃく、らんのっ…ばかッ」
「うんうん。」
涙が白蘭の体に零れる。
そんな姿を見ただけで勃起し始める自分のペニスにため息。
淫乱、人に言っておきながら僕がこれじゃぁね。
白蘭は少しだけおさまってきた骸に、謝罪も含めて「どうしたい?」と聞いてみた。
「っん……。」
「仲直りの印。」
「…………。」
「ね、どうしたい?」
「…………。」
「…………。」
「………もっ…と、」
「もっと?」
「あいしてください。」
「…………。」
数秒の沈黙。
小さい小さい声のはずが大きくはっきりと聞こえた気がして。
返事の内容に、白蘭は笑みを浮かべながら骸にまたがった。
彼女がキスをせがめばお望み通り、最初から舌を絡めて愛を育む。
「…ふぁ、」
「あ、そうだ。」
「…?」
「僕の子供産みたい?」
(いまさらすぎです)
(まぁ一応確認って事で)
(…お好きにどうぞ)
(っハッピーウェディング!)
09,07/15
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