青天の霹靂






※(微)裏注意。







割れた鏡の中に溢れる、
本当の僕はどれなんだ。






(ココロ狂わせる)






一線を超えたのはもう覚えてない。
呼吸をするのも嫌だった彼のにおいに安定し、抱き締めてくる温度を抵抗せず受け入れたような記憶がある。

二線目はキス。
彼が寝ているときに自分からやったのは事実だ。
それからは日常的なものになってしまったけれど、かなり慣れたもの。
特に嫌う理由はない。

三線目はセックス。
同性との行為はいまいち理解できなかったが、快楽にのまれて愛撫されただけ感じた。
その日は僕の誕生日。
お互いのロマンチックな性格には感服してしまう。




「あ、起こさせちゃったっぽいね。」

「……ん…。」

「ごめんね。
仕事のびちゃって。」

「べつに…。」

「目の下に隈ができてる。」

「……………。」

「素直じゃないね。」

「いまさら。」

ぶっきらぼうな面で返しても嬉しいものは嬉しい。
ぎゅうぎゅう抱き締め合えば高鳴る心臓と興奮する躰。
骸はシャツごしから白蘭の乳首をしゃぶったり甘噛みをして相手の様子を伺う。
すると白蘭の手は骸の股間で愛撫を始めた。




「ふ、ぅン…ぁァ…あ。」

「どうしたの、口が止まっちゃったよ?」

「も…いじわる……。」

ズボンは脱いで、下着ごと骸の性器をさわさわと柔く揉む。
白蘭への愛撫どころではなくなった骸は、ただ白蘭の手に委ねて我慢汁を出した。
玉袋を優しく潰して、突き出た先端を爪でこする。
この焦れったさに涙する骸は性急な快感を求めて、白蘭の胸板に顔を埋めた。

快感の痺れは鳥肌をたたせる。
フェラをされたときは驚いてすぐに達してしまったのも思い出。




「ぁ、あぅっ…は‥やくっ」

「もうドロドロ。
さすがに辛いから出す?」

「ぬが、して……。」

「了解。」

お望み通り下を全部脱がして勢い良く扱く。
足を大きく開かせて後孔の自慰も始めた骸は、息もつかせぬ愛撫に理性が崩れていった。




「ャっあぁッ…も、でるッ」

僕は一人悩んでいる。
身動きさえもとれないほど、痛みもわからないくらいに激しく求めている彼。
2回目のキスは痛いから好きでは無かったが、痛くないことを知ると更に好きになる。
これは完全に溺れてしまったこと。

亀頭にキスをされた途端、指とは違う柔らかい感触に撃ち抜かれた。
1日分、たまった分だけ出し終えれば汚れた白蘭の顔。




「ァ…すみませ…っ」

「朝一に顔射されたのは初めてだよ。」

「っ」

「あれ、そんなに恥ずかしい?」

貴方の冷静な素振りも計算外。

不意打ちのキスも朝一の誘い受けも、全て白蘭の変わらない笑顔で済まされた。
そこに納得がいかず、不満を持つ僕も僕だろうけど。




「どう?
僕のクールな対応は。」





(予想に反した行動が)
(マジに刺激するよ)



******
今までの恋愛と違う感覚に翻弄される骸さん。
白蘭さんは元からそれを理解して骸さんに接しています。


KAT/TUN曲お題に提出。

09,09/22[完成]
10,02/01[更新]
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