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※♀骸注意。








そりゃ誰だって戦いはある。

血で血を洗う戦場だったり勉強だったり。
ましてや睡魔に襲われそうになって必死に我慢してる徹夜組とか。
場は違うけど戦いじゃん?

でも僕がおかれた状況はそんな生温いものじゃない。
彼女に会ってからの慣れない感覚、激しい愛撫、離れられない躰、それはもう戦場だよ。









(I'm in Battle)














「……………。」

つまらない。

報告書に目を通しても任務完了の印ばかりがおされていて相当な数の人間が死んだと記されている。
自分の命令1つで桁違いの数の人間が消せるのなら、こんな世界はつまらないと言っても過言ではない。

白蘭はパソコンから目を離して後ろにあるソファーに身をまかせた。
長時間、画面と活字に集中していれば人間としてさすがに疲れるもの。

それにもう飽きた。




「消されるぐらいなら反抗してよね。」

無機質な電化製品に言っても意味はない。
何も映し出されていない暗い画面を伏せて視界から消した。

いきなり攻撃をされたら誰だって反抗するもの。
なのに白蘭という名で何故か相手は抵抗力を失ってしまうというこの現実。
自分に消されるのは仕方のないことなのか、疑問を抱きながらも数ヵ月前の戦い(という名の掃除)に自分も参加した。

何故、動かない。

相手は白蘭を見た途端、ただ震えながら攻撃を待っているようだった。
何故?
どうして?
無論、助ける気は無いが質問はしてみる。




「……僕に反抗しても意味が無い、か。」

ずいぶん悲しい事を言ってくれるよね。

力があり過ぎても欲は埋められない、権力を付けた後はどうすればいい?
欲しいものを全て手に入れた後がこんなにもつまらないというのが、今になってよくわかった気がする。

要は自分に足りないのはライバル、そうだと感じた。




白蘭はソファーから立ち上がって首を左右に振ったり背伸びをしたり、疲れが少しでも残らぬようにと軽いストレッチをする。
ついでに欠伸も。
そして自然と足は寝室へと向かっていて目の前には入り口のドア。

ギィと開ければ平和すぎる静かな空間が広がっている。
敵である白蘭がいるのにも係わらず、愛らしい表情で目を閉じて寝ている彼女。

…本当に可愛いんだから。


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リゼ