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骸はぎこちなく白蘭に質問をした。
愛を永遠に期待するほど熱しやすいが、逆に冷めやすくもあるこんな自分。
そのアンバランスな感覚に今の関係を照らし合わせてみれば、いつもどおり飽きるのがオチかもしれない。
それが恐いだけ。
自分が彼を見捨ててしまうかもしれないという有力な未来を呪いたいぐらい。
だけど自分はこの温度を愛しく思い、欲しがって繋がった。




「愛情を継続させるのは簡単にはいかないよ。
君にもわかるでしょ?」

「………はい。」

「なら逆に飽きると知りながら付き合えば良いんだよ。」

その方が辛くないし、さっぱりしていて何だか気持ちが良いような気がするから。
いざ別れる時が来てもドロドロした関係じゃないからあっけないと思う。

世界なんてそんなものだ。




「そんなに僕を愛したいんだったら、ありのままを見せてくれれば良い。」

「素直さ、ですか。」

「未来なんてその気になれば簡単に変えられるんだし。」

「でも、」

「君が心配する事は問題ないから。」

「んっ…ン。」

骸の反論はどれも筋が通ってて同意できてしまう、そう覚えた白蘭は骸が1番おとなしくなる方法のキスで(半分無理矢理に)答える。
最初は嫌々やっていたキスも、だんだん受け入れてくれるようになってくれた事が嬉しくて幸せ。

そう慌てなくても、僕のために何かと頑張ってくれている君の目が未来さえ変えていってくれると信じてるから。




「ね、心配ないって。」

僕は負けないから。




It's All Right
(ありのまま限りない夢を乗せて)
(羽ばたくよ今ここで)
(You Shine On The World)



******
元拍手のKAT/TUNコラボ。
戦う白蘭さんの安否を心配している骸さんのお話。

Will Be All Rightは直訳で「あなたが心配するものは問題ない」という意味です。

09,06/16

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