Not lie






※微裏注意。





「ほんと…女の子みたい。」

「そんなこといいですから…ッ早く退いて下さい!」

自分は今、というか現在進行形で白蘭に押し倒されていた。
ついでに今の白蘭は珍しく酔い潰れている。
先程まであった式典のお酒のおかげで、自分にまで被害が及ぶとは思わなかった。

普段は子供じみた性格の白蘭が、アルコールのせいで色っぽく見える。
頬は少し赤らみを帯び、首には熱い吐息がかかった。
そんな焦れったい行動に身じろぎながら逃げようとしても、無駄だった。
両腕を白蘭に捕まれていてとても逃げれるような状態ではない。




「ふふ、骸君は可愛いね。
ずっと僕の傍にいてほしいぐらい。」

「ゃ、あ…ッ」

骸の脚を開かせたと思いきや、白蘭は膝でぐりぐりと性器を擦ってくる。
突然の強い刺激に、骸の性器は見るも無残に膨張していく。
自分の喘ぎ声とベッドの軋む音、いつのまにか彼の動きにあわせて腰が揺れていた。




「骸君、好き…大好き。
誰よりも愛してるから。」

「ずるいですよっ
明日になったら忘れているくせに…!」

「何言ってんの、僕を馬鹿にしないでくれる。」

「ふっ…ァぁッ」

今まで相手をするだけの道具に「好き」とか「愛してる」と言う。
正直想いを寄せていた骸にとって、嬉しくないといったら嘘になる。
だが今の場合は酒の勢いで物を言っているだけ。
どうせ明日になったら忘れているから素直に受け入れられなかった。




「ゃめっ…あぁぁッ!」

愛撫され続けた性器からあっけなく吐き出されたのは自分の精液。
ズボンがぐっしょりと濡れ、白蘭は器用にベルトを外して下着ごとズボンをおろす。
今果てたばかりの性器はぐったりとしていて、先端からはちろちろと残った精液が出ていた。




「はぁ…はぁ…。」

「ふーん。
言ってるわりには、いっぱい出したね。」

「っ…うるさい!」

「ほら、そんなに怒鳴ったら体力もたないよ?」

僕はまだ何もできてないからね。

白蘭がニコッと笑うと、熱い舌で骸の躰を容赦なく舐め回した。
足の付け根は丁寧に唾液を垂らす。
舌が触れるたびビクビクと跳ねる体が可愛くて、骸の反応を見て楽しんでいた。




「骸君は、嬉しくないの?」

「ンッ…んッぁぅ‥っ」

答えることもままならない。
白蘭の舌に溺れてしまいそう。

嬉しくない、なんて事はない。
僕がずっと追い続けていた大きな存在が、本当に繋がったようなものなのだから。




「む、しろ…イイ、ですっ」

相手の言葉が嘘だとしても、自分の気持ちは変わらない。
今は白蘭を早く受け入れたい、ただそれだけしか言えない口だから。





もっと愛して!
(嘘でこんな事を言っても)
(意味がないでしょう?)



08,04/24
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