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※(微)裏注意





散らばっている藍色の髪に触れてみる。
とてもサラサラしていて、すぐに自分の手から落ちてしまった。




「…骸君。」

「ん……ン‥。」

いつもそう。
ベッドに押し倒したら、いきなり甘い雰囲気になる。
見つめ合えば自然とキスがしたくなるのは骸君のせい。
誘ってる、なんて自覚はないんだろうね。
躊躇いながらも出してくる舌先を、ゆっくりと愛していった。




「ッ…は、んぅっ……。」

「…っボンゴレさん達には、大事にされてきたんだね。」

「…ぁ、びゃく。」

「わかるよ。
君の目を見れば。」

僕は全てを奪った。
仲間も、力も、体も。
でも今はそんな切ない顔をさせたくないし、見たくない。
これから犯されるというのに、まるで僕に同情して体を売っているみたいで嫌だった。




「少し、君のボスに似てきたんじゃない?」

「…どこが、ですか。」

「敵にも情けをかけるところ。」

「……ッひぁ…あぁっ」

白蘭はいきなり骸のペニスを上下にスライドさせる。
驚いた骸は白蘭にしがみついて快楽に耐えていたが、だんだん力が抜けてベッドに落ちていった。

抵抗すらせず、喘ぐことしかしない。
これも自分に対する同情なのか。

いや…これは、




「哀れみ、だね。」

「ぁ、あぁッ」

白蘭は骸のペニスを口に頬張ってひたすら舐めた。
亀頭を中心に骸が弱いところを攻めていくが、何故か心は満たされない。

同時に後孔もいじって絶頂へと向かわせる。
ちゅぷちゅぷと水音が激しくなれば、骸の声も高くなる。
もうすぐ達するだろう、いつもなら絶頂の前に止めて自分の性器を入れるのだが、今日はしない。
そのまま愛撫を続けて達するのを早めた。




「やぁッあっあぁん‥ッだ、めぇっ!!」

骸の腰が揺れ始めたのを見た白蘭は、ペニスを一気に吸い上げる。
すると骸の体が震え、ドクンと温かい精子を放った。

先走りしたのも含めて全部を飲み干した白蘭は、自分の性器を入れようとズボンのチャックを下げる。
骸も大きく足を開いて白蘭を受け入れようと待っていた。
そんな骸を見て、白蘭は入れずに起き上がった。




「…ぁ……びゃく、ら…?」

「ねぇ、同情で体を売るのはやめてよ。」

白蘭は切なそうに骸を見た。
仕方がないから抱かせている、可哀想だから抵抗しない、そんなことは望んでいない。




「僕はただ、」

君が好きなだけ。


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リゼ