選択式351~400
351〜360
あの人が堕落していくのを、私、笑って見ていたの
何と美しき、均衡の取れたこの偽りの世界
失恋は人を美しくさせる(しかし、空しさも増える)
死とは、生の構成分子の一つである
彼女は呟いた「思い出も破壊出来たなら」
一つの星が消滅する、ただそれだけのこと
果実でも何でも、腐る寸前が一番美味い
現実を直視したら、私は壊れてしまうから
瞳は貴方を見つめる為に
唇は貴方を感じる為に



361〜370
耳は貴方と聴く為に
手は貴方に触れる為に
足は貴方に近づく為に
心は私が私である為に
あゝ、手に入れるべきは平穏な日々
雑踏の中を、独り歩く
幻滅だなんて(期待するほうが悪いのに)
それが運命なら、僕は甘んじて受け入れよう
死に包括されて生きる僕ら
その時、彼我の境が溶けてなくなった



371〜380
逃れられぬ宿世の定め
最後の手紙は、涙で滲んでいた
あの時君に好きだと言えたなら
嘘を吐いてでも君と離れられたなら
生まれ変われるならば
僕だったら、
初めまして、また逢えたね
有るべき終焉を求め、巻き戻す、繰り返す
何度も巡って、ずっと待っていた
私は忘れたフリをして



381〜390
衝撃的なあの日の君
君と歩む世界に
あと一歩で君の部屋に着く
君を見るとどうしてだか涙がこみ上げてくるんだ
時々思う、君をこの手で救う事ができたらって
知ってほしい事が沢山あるんだ
どれだけ時間がかかろうとも、僕は諦めないよ
僕は君の為に在るんだ
君にはもう、失うの物なんて何もないんだ
どうすれば君を楽にしてあげられる?



391〜400
人は何故人を愛するのか
離れている間は、有りっ丈の愛を込めて、毎日手紙を書くよ
空が青いから、私は泣きたくなるの
ずっとずっと、私はここに
明日のことなんか考えないでいようよ
何も思い出さず、曖昧なままに。
寂しそうな影を熱いアスファルトに落としながら
未来はいつから今になるのだろう?
今はいつから過去になるのだろう?
そして過去はいつ、忘れることができるのだろうか?

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