漆黒の赤ずきん



むかしむかし、あるところに桜色の紙をした狼さんと、漆黒の髪色をした赤ずきんさんがいました。

ある日狼さんは言いました。

『女の子だって狼になるのよ?』

気をつけて、漆黒の赤ずきん。

*漆黒の赤ずきん*


それは熱帯夜のこと。

もそもそと動く、1つの影。

「うん。ぐっすり寝てるわね。」

狼さんはすやすやと寝息をたてている赤ずきんを見て安心した様子。

「女の子だって狼になるんだからねっ!!」

小声で言うと狼さんはベッドにダイブ・・・

「うわぁぁっ!!!」

したものの、赤ずきん起きちゃいましたね。

「だ、誰だっ!!」

赤ずきん警戒心むき出しじゃないですか。
まぁ、寝ているときに誰かがダイブしてきたら誰だってこうなると思いますけど・・・


「・・・なんだ、サクラか。」
赤ずきんはダイブしてきたのが狼さんだと知って安心したみたいですね。
安心するのもどうかと思いますけど。


「・・・サクラ?」

狼さん、ベッドにダイブしたまま動きませんねぇ。


「サ、サスケ君・・・」


「な、なんだ?」


「私ってそんなに色気ない?」


「・・・は?」

動かないと思ったらいきなり何を言いだすんでしょうか、この狼さんは。
赤ずきん完全に驚いてるじゃないですか。


「やっぱり無いのね・・・そうよね、私に色気があったらこんなにあいだ空けたりしないわよね・・・」


「?」

赤ずきんは狼さんの言っていることがまったく飲み込めていないようですね。


「自分をもっと磨いてから実行すればよかったわ。」


「・・・さっきからなんのことを言っているんだサクラ。寝言なら寝てから言え。」


「寝言なんかじゃないわ・・・サスケ君には理解しがたいことよ。」


「どういうことだサクラ。ま、まさか浮気する気なんじゃ・・・」

赤ずきん完全に違うこと考え始めちゃってますね。
狼さん、早く本当のこと言わないと赤ずきん大変なことになりますよ。


「・・・サクラ」


「なに?サスケ君。」


「俺はそんなにサクラを不安にさせているのか?」


「へっ?」


「・・・そうなのか。だから最近愛の営みを嫌がるのか・・・」


「・・・?嫌がっているのはサスケ君の方じゃないの?」


「何を言っているんだサクラ。俺はいつだって準備ばんた「しゃんなろーーーーー!!!!!」


「きゅ、急になにするんですかサクラ。」


「あのね、なによこの話。」


「いや、だってサクラが面白い話しろっていうから・・・」


「サイあのね、確かに私は面白い話をしろって言ったわよ。でもね、なんでこの話なわけ!?」


「いやだって目の前に丁度赤ずきんちゃんの本があったから・・・」


「それにだ。俺が愛の営みをサクラに嫌がられるわけがない。」


「サ、サスケ君!!いつからいたの?」


「サクラが俺をおそ・・・「そ、そんなとこからいたのね。じゃあなんでとめなかったの?」


「話の続きが気になったからな。それにサクラだってしばらく聞いていたじゃないか。」


「確かにそうだけど・・・」


「まあいい。さてと。うちに帰るか。」


「そうだね。じゃあ帰ろっか。」


こうして二人は結ばれたとさ。

めでたしめでたし


「本当はボクも登場する予定だったのになぁ・・・」


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黒猫さまへささげます。
甘ギャグをめざしたのですが・・・消沈orz
気に入っていただけると嬉しいです♪
この度はリクエストありがとうございました。
また遊びにいただきますね(^_^)