メリークリスマス?!

じーっという効果音が付きそうな程に望を凝視するこころ。

「そんなに見つめたら穴が空いてしまいそうだ、ねぇ光?」

「こころちゃん、つのドリルで望に穴空けていいよー! ボクが抑えてるから!」

と言いつつ光は望を羽交い締めする。

「いえ、先輩私に角ありませんから!」

「ツッコミどころそこなんだ? というか光、兄に対して酷い仕打ちじゃないかなこれは」

悪戯ばっかりする望が悪いのー!と言いながらしぶしぶ離れる光。 考えるように手を顎にそえていたこころが急に大声を出した。

「兄ということは望先輩は男なんですか!」

「見ての通り男だけど? あと、ボクには先輩≠ヘいらないよ、望で構わない。 だってボクはここの生徒じゃないからね」

「見ての通りということは光先輩もやっぱり男?」

「えーっと……ボク、性別に関してつっこまれたのは初めてなんだけど、もしかして」

「偶然にもこころちゃんが性別に関して聞いてくる時はボクが光になりすましてる時だったようだね。 で、そのたびに適当にスルーしてたってわけ。 ボクには理解できないからさ、そーいうの」

冷たいオーラを出す望、落ち着かない様子の光、好奇心旺盛なギラギラとした目のこころ、珍しく真面目な顔の陸、陸の服を引っ張ったり押したりして遊ぶさくら、そして爆睡してる誠。 真白は猫のようにふらーっとどこかへ行ってしまったようだ。

「だってボクらが男であろうと女であろうと光は光だし、ボクはボクだ。 それ以外に何があるというんだい? あぁもしかして光が男だとしたら結婚したいとか言うのかい? それならそういう事はボクを倒してから考えるんだね」

「いえ違いますよ!」

「違う? ボクの光のどこが不満なんだ!!」

「はいはい望くん落ち着いて」

「おや、陸くんいたのかい?」

「勝手に空気にしないでください。 二人が楽しそうにコントしているうちに退屈してくーちゃんとさくらが爆睡してしまいましたよ」

「すまないね、で陸くん。 光はどこかな?」

「なんか長くなりそうだから家帰ってサブウェイのスーパーシングルで遊んでくるー≠チて言って数秒前に帰りましたが?」

「! なんだって?! じゃあボクも帰るよ、今日はなかなか楽しかった。 じゃあ陸君、片付け頑張ってね」

「え、ちょ望くんも手伝っ……!」

光ぅぅぅ!と叫びながら望退場。 陸は片手を前に出し途方にくれている。

「性別よりも過去とか中身の情報の方が面白いわよね……」

「こころさん、によによと観察計画立てる前に手伝ってください……!」

「誠くんそろそろ帰ろうか! 今日はクリスマスだし一緒にパーティしない?! ケーキもあるの!」

「すぴー……ケーキ……ケーキ」

「あの、二人とも?」

「そうケーキ! 果物沢山で美味しいのがあってね!」

「ん、行く……」

「……手伝ってくれたら、なにかいいものあげますよー」

「「え、いいものって何ですか?」」

「ちょ、僕泣いていいですか、いや泣きますよ?!」

「誠くん、帰ろっか」

「こころさああああああん!!」


結局涙やら鼻水やら流しまくった陸の勢いに負けて陸、こころ、誠で片付けをして、その後陸の家でクリスマス料理をみんなで食べたという。



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やっと終わりました、クリスマス小説!
途中からメインが光と望に変わってしまったのは最近望月の中でこの二人が暴れまくってるからです。 なんだか詰め込みすぎた感満載ですみません(´ω`;)
近いうちに光と望について語りたい気が……いや、でも予定は未定なのでなんとも言えませんね。

サークルのキャラがみんなでスイパラ。 きっと店員さんの顔が引きつる状況が発生すると思われますね。 そしてくーちゃんと真白のテンションが異常に高くなってケーキ全滅とか。

クリスマスから大分経ってしまいましたが、ここまで読んでくださり本当にありがとうございました!


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【おまけ】





「ねぇ、光。 キミは今幸せ?」


「急にどうしたの、望? 見ればわかるでしょ、すっごーくしあわせ!」


「ふふ、色違いチルット最後の最後にでてよかったねぇ」


「うん!」

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