薄暗い世界
息が白くなる
手が悴む
吸い込む空気が
肌に触れる空気が
針のように痛い
日はもう堕ちたのだろう
薄暗い世界
ひらひら
純白の花弁が舞い踊る
触れるだけで消えてしまう
その花弁はまるで
僕たちみたいだと
そう…思った。
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リゼ