「お。ソニック」

「HEY!ナマエ久し振りだな!」

約1年ぶりにソニックたちのいる町に帰ってきた。

今まで仕事先の都合で地方の方に飛ばされてたが、今日漸くこの地に戻る事が出来たのだ。

偶々一番最初に会ったソニックは相変わらず走り回るのが好きなようで、何も変わっていないのを見てなんとなく安心感を覚えた。

「みんなはどこにいるの?」

「さぁ、俺は今エミーの手から逃げてきたばっかりだしなぁ」

「お疲れさま」

おーといって力なく笑うソニックに軽く苦笑する。ソニックの後ろ約100mくらいの所にピンクの影を発見。

私はにやぁと笑って走り出した。ソニックは「what!?」と驚いた声をあげたが、後ろから迫ってくるエミーをレーダーかなんかで察知したのか、ソニックもダッシュして私を追い抜いて走り去って行った。

後ろからエミーの「ソニックー!待ってよー!」という声が聞こえる。ああエミーも何も変わっていない。エミーとソニックの追いかけっこを見てそう確信した。

「ナマエ?」

「あれ、シャドウ!」

そのままなんとなく走っていたらシャドウに遭遇した。シャドウは驚いたのか眼を大きく開いて私を見ていた。私の数倍も大きくて綺麗な瞳の中に私が居るのが見える。

シャドウは一拍置いて漸く落ち着いたのか、行き成り大きな溜息を吐いた。

「ちょ、久々に会ったのに溜息とは」

「煩い」

「な」

「…ふん」

そっぽ向いてシャドウは私の手と自分の手を繋いだ。

ああシャドウも変わらない。私の大好きな人。

私はそっとシャドウの手を握り返した。


リゼ