@cpサス水




「サスケ、お腹空いた」

「ああ」

冷蔵庫からヨーグルトを取り出しご丁寧に、スプーンを付けて手渡す。



「サスケー、喉乾いちゃった」

「‥まったく」


食べ終わったらしいヨーグルトのゴミを捨てて水月が好んでいる飲料水を取りに行く。

「ありがとぉ」

「ああ」

「ねぇさすけっ」

「おい今度はなんだ、いい加減に‥」

「キスして?」

「……」

文句も言えず、誘われるまま唇に……

「…………」

………なぁ香燐、思うことがあるんだ。

あれはどういうあれなんだ?

「………ウチに聞くなよ、見てわかんだろ」

「サスケが水月の言いなりになってるようにしか見えないぞ」

「ああ、そんなんじゃね?河童の奴、サスケの扱い上手くなってるしな」

「?」

「キレる前に甘える的な?」


‥、良く、分からないな。


「‥さすけ、好き」

「……ふん、何か欲しい物でもあんのか?」

「サスケ」

「……ばか、‥まぁゆっくり考えろ、後で買ってやるよ」

「デート?勿論一緒にだよね?えへへサスケ大好き」

「……おう」


サスケが最近河童を甘やかしまくってる。

香燐がぶすっとした顔でそんなことを言うものだから
気になって今日は二人を見てみたんだが‥


(そうか、なるほど)


まあ水月はな
最近可愛くなってきたなとは思う。

愛とか恋が絡むと女が可愛くなるのは聞いたことがあるが
男もそうなんだな。


「サスケ、さすけー、蜜柑食べたい、剥いて?」

小首を傾げて両手で蜜柑を差し出す姿とか

水月は女じゃないが
ぐっとくるものはあるな、とも思う。


しぶしぶ(‥きっと表面上だけ)、蜜柑を受け取り剥くサスケ。

「わっ、ちょっと」

ぴゅっ、蜜柑の皮から汁を飛ばす

「ねっ‥冷たいし何するのもう」

「フッ、ほら食えよ」

「ん、あー」

「ったく、お前な‥」

口を開ける水月のそれにひょいと入れてやる。
そしたら嬉しそうにしてる彼
もぐもぐと粗食しながらサスケに擦り寄った。

「サスケもいる?はい、あーん」

「……あ。」


あーんとかしあってんじゃねぇよ腹立つな!!

隣で香燐が騒いでいる。

「まぁ‥仲が良いのは良いことじゃないか」

「仲が良いとか言うレベルじゃないだろどうみてもッ」

イチャイチャしやがって
あームカつく!


「ね、香燐知ってる?今日は良い夫婦の日なんだよ」

「ああ?なんだよ急に」

サスケにベタベタしながらくるりと振り返った水月が突然話を振ってきた。

良い夫婦?

「重吾知ってた?」

「良い夫婦‥?語呂合わせか何かか?」

「あったりー!11月22日で良い夫婦ねっ」

「だからどうしたってんだよ河童」

「失礼だな、河童じゃないし」


別に?そんだけー


「2月22日で猫の日かな」

「知るか!つかいつまでも目の前でいちゃついてんなよ!早くデートでも何でもしてくれば良いだろ!!」

「……、そうだな、行くか水月」

ついでに買い物もしてくるか…


そんなサスケの呟き。


ああも、どこでも好きなところに行ってくれば良いだろ!


香燐叫びが即座に返った。


「まあ…、夕食の時間までには帰ってくるんだぞ」



‥仲が良いのは良いことだと思うんだけどな…。





-終-




内容ゼロのただべたべたさせたかっただけ
- 15 -

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