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幽霊というと…
浮いたり、瞬間移動だったり、携帯みたいな通信機器の電波を通ってどうとかなんてホラー漫画でやっているけど幽霊の現実も厳しい。
実際に私が移動する手段は徒歩だから。

沢山歩いたから走ったから疲れた何てことはないけど、感情が高ぶると驚くほど体力を消耗する。
本当に倒れそうなほど疲れきってしまう。
先輩との時には二日ほど移動も這っていたくらいだった。

あれから感情が起伏するようなことなんて何もない。
誰にも会わないのだから当然と言えば当然な話。
それでも数ヶ月も誰とも接触がないのもオカシイ気もする。

チャラ男の言っていたことは本当なのかも知れない。
認めたくなくてもこの状況がそれを説明している。
また辛い一人の日々を送るの?
この状況に本当に終わりはくるの?

終わりというもの自体が存在しているのかすら怪しい。
そもそも今の私というのはどういったものなのか。
存在理由よりも自分の位置付けのようなものが知りたい。
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