よく似ているけれど、出来損ないなのが私人形のかたちをした人間君が眠る百合篭ヒステリカル・イン・ザ・ヒステリック
俺とミルキは母さんに似てる
母さんは俺とミルキにやさしいから、年の離れた姉でも通りそう
父さんはミルキより俺が好き
俺は痩せてるから、髪が長いから
母さんが大好きだから
キルを生めた母さんは成功者、出来のいいお姉さん
似てるけど生めないしキルアに似てない俺は、出来損ない
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キルアとカルトを見て、人形みたいと言った兄さんを見た
「ね。出来過ぎててさ」
端整さでは負けない、大人受けの人形のかたちをしてるイル兄
奇跡のかたちは本物なのに
キレイ過ぎて人間じゃないみたい
本物は美しい
作り物は気持ち悪い
整形?何それ美味しいの兄弟
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「生まれて来る子は、絶対キルアに似てかわいい」
かわいいキルの子宮、百合の様に良い香りのお部屋でしょう?
「でもキルアよりはかわいがってあげれない。ごめんね」
キルアの手に手を重ね、やさしく膨らみを撫でる
「…イル兄、散々ノックしたんだから」
「起こしちゃうね」
君が眠る、百合篭
愛しの花の、生殖器
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「ゴトー。用意に不備があった」
「カルト様、申し訳」
「お前らしくもない。二度とするな」
扇子で直接、頬を打たれた
「ゴトー。カルトちゃんを見なかった?」
「お帰りになられて、すぐお部屋へ」
「残念ね。食事を一緒に摂りたかったのに。カルトちゃん近頃ピリピリしてるわね」
扇子を扇いでドレスごと体をシルバ様の部屋へ向きを変えた
カルト様は、始まった様な
奥様は、ただの性格なだけな
「おい、ゴトー」
「は、ミルキ様」
「今こっち行くなよ。イル兄とキルいるから」
「かしこまりました。ありがとうございます」
イルミ様キルア様は、最中
「お前顔どうした?」
「先程、カルト様に」
「あー。ん?打たれただけか。気ぃつけろよ」
「ありがとうございます」
あがってるミルキ様は、俺より枯れている
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