見るなって言ったじゃん超絶デリケート生物ブラッド・ライク・ルージュルージュ・ライク・ブラッドリスカが許されるのは思春期の間だけ




「や、やだバカ!!入るなって言っただろ!!!」

そう言われても見ちゃったし、忘れてたし
大したこと、無いのかと思って。

「ごめんね。やっぱり一緒に入りたくて」

お風呂でやるの、好きだから

だから、だったんだけど
脱衣場のキルアは真っ赤に大怒り

あわてて、目には涙が一滴。

「…う、っ、どうせ、バカだと、お、思ってんだろ、っ」
「なぁんで?すごくうれしい、すごくだよ?」
「…本当に…」

通りで。
いい匂いすると思ってたんだ

風呂に入る前から少し湿気た肌に、乱れた心拍数

「かわいいウェイトレスキルアは、何でも聞いてくれるのかなあ」

オレンジ色のスカートをなびかせて
白いエンジェルエプロンで

俺の言うことだけを

「…うん」
「かわいい」

抱き締めた
本当に、かわいいね



*****



「触んな」

殺す前に言った、つもり

「遅いよミルキ」

あんたが早ぇんだよ

「こんなとこで何してんのキル、ほら」

怯えてる、怯えてる

「キルア。早く。行くぞ」
「…うん」
「手、キル」
「あ、…」

強く引っ張ってぎゅっと掴んで包み込む
緩い手、イル兄の思いやり

「こんなとこに何時間いたの。だめだよ」「ゲームとか、お菓子食ってた…」
「ミルキとしなよ。食ってた、じゃなくて、食べてた、でしょ」
「…はい」

細けー
面倒くせー

何この超絶キルアに神経質生物、面倒くせえ

超絶、面倒くせえ!!!



*****



声も出ないままキルアを犯した
結合部からまっかな血が出た

まるでルージュみたいな



*****



「母さん、これ母の日のプレゼント」
「まあ、ありがとうイルミ。うれしいわ」

リボンのついた小さな包み
中にはまっかな口紅が

「まあ、何てステキなルージュ。血の色みたいにキレイね。ありがとうイルミ、大切に使うわ」
「うん。キルアの色に一番似てるから、かわいいでしょ」
「ええ、本当。かわいいわ、うふふふふ」



*****



考え出したら、止まらない
全ストレスを、手首に込めた

度々血が出るだけで、見つかっては手当てを受けた
毎回親父達に報告されて、年頃かで終わった

違くねーよばーか。







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