むかつく
むかつくむかつくむかつく

むかつく


「きみの弟、かっわいーねぇ。食べてしまいたい」
「うるさい。死ね」


いつもの通りに端的に返したら、ヒソカは驚いた


「そんなに怒るなんて珍しい。そこまで大事?」
「大事程度で済む訳ないし。お前馬鹿だろ」
「…あの顔じゃ、広まるよねー」


日の当たるとこに、何出て来てるんだ
そんな資格、無いくせに
暗い夜の中だけ、生きてられるんだろ






「…、ひ、ごめ…ごめんなさい…」
「許したくない」


ベッドで抱く時はいつもふかふか
真っ白いシーツに雪の肌のキルアが重なって目がいたい
キラキラ、輝いて

なのに


「何で処女じゃないの?最悪」
「、ごめ、ごめんなさ、ぃやあっ」


きちんと正常位なのに
俺はこんなに真面目に取り組んでいるのに

ゴムはしてないけど


「すごい音するここに、何回も突っ込まれて、何で俺には嫌なの」
「ち、が、イルに、動かな、い、で」
「動かなきゃセックスにならないじゃん」
「あっ、あぁ、ああっ」


むかつく
むかつくむかつくむかつくむかつく
むかつくむかつくむかつく

むかつくんだよ、キルア


いつ?いくつの時?どこで?家の中の部屋で?誰?誰に?

父さん一人だけ?一筋?
ミルキとも、ヤってたの?

セックスを、どんな風に。


「あっ、あっあ、」
「むかつく。むかつくむかつく」


やだ。全部飲んで。全部飲め。絶対許したくない。バカ。きらい。だいきらい。やだ。

だいすき。だいすき。だいすき。だいすき。だいすき。だいすき。だいすき。だいすき。だいすき。だいすき。だいすき。


「ほら、出る。出るから飲んで」
「あん、中、中に、」
「うん。全部だよ」
「あっ、出して出して、あ、イクイクぅっ」


ガンガンに腰を振ってベッドをギイギイ音立てて
イキそうなほぼイキ顔、貼り付いた髪の毛、蒸気と汗だくの赤い頬

べっちゃべちゃな下半身の毛、睾丸、アナル
俺の精液だらっだら


精液をたっぷり全部?
そんなの当たり前

全部だよ、全部


「あっ、イク、イル、あっ、イっ、」
「ん。出た」
「、あ、あ、…ぅうん…イル兄ぃい…、はぁ…」
「まだキスだめだよ。まだ出るから」
「え…え?」


キルアから伸ばした手を離さないで、結合部もギチギチにそのままで


「出すよ」
「、え、何、何が出、んんんんん!!?」
「排泄物」


液体の方だから、飲まなきゃ
せめて、下の口で

俺だって許してないのにキルアの全部飲んでる
キルアが処女じゃない全ての最大の不満を、全部飲み込んでいるんだから

キルアも、俺の全てを飲み込むのは当然なの。ふん







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