お前今日から俺の女ね抱いてくれる?お前が着るんかい!あら、イイ男




何故かは知らんが、ミザイが他のやつを褒めるとムカムカする
腹痛より胃痛より、胸が痛い

ざわざわイライラムカムカ
好きになれない感覚なのに、ミザイといたいからたまに痛い

「どうしてあいつを褒めた?」
「外見に自信があるんだ。見た目と同じく出来の良い仕事をしたからだ」
「仕事が良かったなら、外見を褒めたら失礼にならないのか」
「カンザイ」

イライラ
ムカムカするんだ、ミザイ

ミザイがだれか、俺以外にやさしいと、イライラする

「ヤキモチか?妬いてるのか?」
「そ、うかも。知れない」
「そうか」

ため息つかれて、愛想つかされたかと思って
でもすぐミザイにしては緩んだ顔で息を吐かれて

「独占的だと嫌われそうで、束縛は無理そうだったが、ハッキリ言えるな」
「嫌うのは無理だ」
「じゃあ」

わきのすぐ下から手を出され、イライラムカムカする胸を摘ままれた

「今日から断言するが、お前は俺の女だ。他の男、見るんじゃねえ」
「……うん。…分かりました」



*****



右側の腹が摘まめた、ぶよ、と

「ミザイ。俺な、太った」
「船にいるからだ。カンザイ、無駄な話はしたくないんだ」

うん、だから、許してくれるかと

「抱いてくれる?」
「カンザイ!!」
「起つ?あ、」
「カンザイー!!」

溜まるとミザイ、こうだよな
控えめに抱いてくれるかな??



*****



高い服、俺が着たって
山に潜るし泥を渡るし木に裾引っかける

「高っ。何だその服」
「高い服。良くないか」
「いいが、ミザイが着る分には」
「俺が着る」

そして黒のジャケット、長いジャケットだな
白くノリの貼ったパリパリのシャツを、ミザイ、似合うー

「どうだ?」
「かっこいい。ミザイにすごく似合う」
「では、カンザイはこれで」
「ん?これは、何だか」
「メイド服。テーマは使用人同士の情事です。」
「おぉおー」



*****



「あら、イイ男」
「ミザイ?どこだ?」
「…違うわ。ごめんなさいね」






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