悪魔だろうと死神だろうと僕の恋人には違いない。目は口ほどにモノを言うのだよ、お嬢さん甲虫の頭をもぎ取った




「えー。じゃあ俺の親父も悪魔かも知れない…」
「あんなんじゃねぇだろお…あんな気ぃおかしいのってあいつだけで勘弁してほしいぜえ…」
「クレイジーに稀な仕事をこなせるのがハンターでもある」


(違いない)


「暗殺一家のエリートぉ!!?」
「殺し屋って言っても所詮アマチュアじゃん?俺一応元プロだし」


(私がアマチュアのハンターかは別として、元プロの殺し屋。元でプロなのにハンターライセンスでキルアはハンターになってそれも元になったら。私がハンターになった雇い主がキルアを囲えってなっても既に元からキルアはプロであってキルアは元からキルアなのだからやはりキルアはキルアであってキルアは)


「キルアの兄貴?」


(現在もプロの殺し屋?が、なぜハンターに。現殺し屋兼プロハンター、が兄さん?の、キルアは兄さんに連れ戻されてやはり元の殺し屋に戻りやはり、やはり)

(悪魔でも死神でも親でも兄であっても、ハンターでも殺し屋でも、キルアの環境が、いや、世界がクレイジーには違いない。)



*****



下品な女
でなければ、触ってもらえないだろうが…下品な女

「時間は気にしても、勝敗は無駄だから考えなくていいぜ」
「…キルア?」

私が言えない猫目が私を見る
私がおこがましい程の猫目が、下からなのに私を見下すかの如く

鮮やかな唇が愉しそうに、わらった

「あいつを倒せばいいだけだ。倒せばいいだけにしときゃ良かったのになあ」
「……………」

口の立つあの女と私でいい勝負
見た目で私に多少の軍配が、猫目が強味

「……………」

口をきいている最中に孤高の猫目はジョネスの心臓を潰した

猫目の上の猫目
顔の上の顔

下品な肉体よりもそそる魅力
わらう、キルア



*****



「頭に針刺すきみって相当だ」
「一番厄介なところを潰すんだもん」
「そこを潰せるんだね」
「知ってるんだからやるよ。早いもん」
「僕も知ってる。きみは、クロロから聞いたの?」
「これはじいちゃんから。あいつも言ってた?あいつもうるさいよね」
「でも役には立ってるんでしょ」
「うん。本を読んでる意味がある。無い奴はいらない」
「キルアは馬鹿?」
「だから賢いんだよ。だから感情があるのが一番厄介なの」
「感情の無いキルアに愛されて気が済むの」
「一番キレイな人形は、そこに在るだけで愛らしいじゃない」







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