大人はみんな汚れてる、と言う中二病患者その罪の証を消す事はできない僕の青春はブルセラ三昧ブルーローズで窒息死今夜だけは酔いに任せてみたいの満月の夜の凶行才色兼備で容姿端麗こんにちは、僕は全能なる神です。生きてる人間には興味無い犯人の逮捕には至っていないようです。そして真相は闇の中




「うれしいよな?大人って言われて」
「そう?」
「ミザイがよく言われるから。俺は、子供なんだろ?」
「そう思う?」
「言われるから」
「クラピカよりは大人よ」
「あ、んなに頭いいクラピカよりか?」
「頭いいけど、感情的過ぎる。女よりひどいくらい」
「頭に来たら俺も叫んでるが」
「あなたのは主張。確固たる自分を持ったあなただからどんな場でも叫んで許される」
「…ふぅん」
「あなたが何も期待せず、どんな場でもこなせることをおごらないから」
「…ほお」
「出来ない人はあの場で叫べない、どの場でも叫べるあなたは許されているクラスの大人」



「SMと自傷の行為の境はハッキリしてるのか?」
「俺はカンザイにはしないが」
「誰かにはしてるのか?」
「いや、ピアスも強要しない」
「ピアスかあ…痛いよなあ」
「してたら悪い訳でないことに境は作れないだろ」
「SMも自傷もいいのか」
「確かな快さがあるなら、性癖は止められない」



「…パンツ、洗ってくれたのか」
「その一枚だけ洗い忘れてたから手洗いなんだ、悪い」
「…わざわざ」
「俺本当は手洗いが好きなんだよなあ。二人分だし汚れ物多いし、スーツ手洗いって良くないだろ」
「…カンザイ」
「ミザイみたいにおしゃれじゃないし数も揃えないからクリーニングも勿体な」
「…お礼に俺好みの下着プレゼントしていいか」



「折角のブルーローズが台無し〜」
「沢山持ってて、どうして?」
「レオリオとクラピカぁ、ミザイとカンザイが〜」
「…グリーンカーネーションな意味合いのことでもしてたの?…職場で?」
「あの匂いを公共の場で食らうなら、ブルーローズで窒息死したいでしょ〜?」
「せめて、臆病な女の子の匂いで?」
「嗅いでたらどっちも死ぬって〜くーさーい〜〜〜」



「うまいワインだったなぁあ」
「飲み過ぎだとは思うがな」
「ミザイだってぇえあの白いワインん。高いのいくつ飲んだあ」
「くっついて歩くな」
「えぇえー何でえ?」
「ホテル連れ込みたいから」
「ホテル?やさしーなぁーやっぱミザイはあー」
「俺野外嫌いだから」
「ホ・テ・ル♪ホ・テ・ル♪」
「ジャグジー付きのな」
「たーーのしぃいっ」



「満月って気になる」
「どこが特に」
「チードルじゃないが、女の医者が、満月になると人が変わるって。満月になると、男を部屋に入れてしまうって。女には、よく聞く話らしいって」
「医者な程に考えてそうで、分からんでもない。生理や、月経と言うには」
「ああ、あれなあ。月に一回」
「で、満月の夜にお前の本題は」
「気にしてたからか、女みたいに抱かれてばかりだからで、生理云々なのか。俺、ミザイを襲いたいくらいの気持ちでいる」
「カンザイの理由はそれなら、狼男もあるだろ?襲ってくるなら負けない勢いで…襲っていいよな」



「才色兼備で、容姿端麗…」
「誰のことだ」
「お前」
「頑張って使った言葉、受け取っておく」
「見た目だけじゃないか、これ。お前とミザイを褒めるなら、もっと、ほら、中身、中身を」
「…充分なんだが」



「クラピカってさあ、すげえ守りたくなんだけど。かわいいだろ?安定してねえし」
「クラピカも、レオリオがいると安心するし、かっこいいって」
「えっ、何、そんなん言ってた!?うっわ、お前らかわいい話してんなあ」
「レオリオに頭脳と品は求めてないって。でも、クラピカには絶対必要な、一番大切な人だそうだ」
「…うーわー」
「まあ、俺のミザイは全てを兼ね備えたスペシャルな男だが」



「人間を、人形の様に扱うな。殺人鬼は」
「大差ないんだろ。興味のない奴は、人形みたいな捉え方だ」
「特別な奴以外は、生きてても死んでても…生きてると、邪魔か」
「殺人鬼を雇った奴も、甘美な考え方をするもんだ」



「『犯人の逮捕』って、ミザイのことなのかあっ?『闇の中』って、ミザイの家にいるじゃないか」
「…あまりに鮮やかに迎えに行ったか…飲み屋帰りのカンザイを」






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