共存する菜食と肉食スリーピング・ビューティ・マゴッツ闇を有する白昼のこと




「イルミ、サラダしかたべないね」

バリバリ

「そう?気分じゃない」

ガリガリ

「僕お肉ばっかりたべてるの、何でって思わない?」

ボリボリ

「思わない。骨もたべてるの、見えてるし」



*****



「あっ、だめ。起こさないで」
「すげえのな、かっわいー」

今もヒソカが探してるクロロが遊びに来た
俺の自慢のキルと、父さん関係?で

「触んないでね」
「気に入ってんだな」
「お前だって飽きるまでは愛でるじゃない」
「まぁーねー」

何こいつの目、最悪
すげえキツイ、絶対生意気
お前が甘やかすくらいだもん
髪は?
伸ばさせるの?

「お前みたいに。銀髪じゃ無意味か」
「何の話してんの。ん、父さん帰ったんじゃない」
「隠さないんだ」
「オーラを?」
「いや、やる気を」

クロロは父さんの部屋へとキルの部屋を出た
閉じている目にキツイって、まつ毛長過ぎ?
寝ててもかわいい、生意気?

俺は甘やかすよ、役だもん

「父さんの部屋知ってんだ」

お前は伸ばさせてもらえないの?
黒い髪でも、甘やかされていい役じゃないから?



*****



「……………」
「団長、何そのガキ」

黒髪オールバック全身黒服
キレイな金髪厳つい緑ジャージ

「弟」
「団長の?」
「いや」

昼なのに暗い路地裏
そりゃ、いるだろこんなチンピラ
イル兄より怖くないのに、なら何でって

「……………」

嫌われてる
いきなり、嫌われてる
俺を見てこんなに嫌悪感も、強い殺意も
擦れ違えばいいだけなのに、何秒見てたか、びっくりする
金髪だって訊くよ……団長…?

「フィンクス。これいるか」
「あ?俺相手すんの」
「食わないか?」
「ああ、そっちか」

どっちだよと突っ込めなく、目を開けたらでかい目の金髪とぼろいベッドの上

「慣れてんか?抵抗しねえな」
「……………」

抵抗したところで、無意味と意志疎通

「お前、団長から嫌われてるけど、すげえな」

もしかしたら知り合いの弟ってとこが気に入ってねえんだな

知り合いって、年齢からイル兄だろうが親父であっても俺が今こいつに食われる意味って

「やっぱ慣れてんじゃん。舌、すげえ気持ちいいわ」

俺の相手はイル兄だ
団長は、今家に行ったのか
この状態を言ってみる奴なのか、終わるまでイル兄といるのか

「髪が悪いんじゃねえ?団長の好み、金髪だわ」
「…俺の好みは黒くて長い髪、お前みたいな身長だ」
「お。付き合えんじゃん」

…金髪?…金髪、って家では

「団長面食いだからな。目をひく美形が好きなんだ」

お前銀髪で俺は良かった
顔いいし
金髪だったら団長いってたな

…ちがうな
腰痛に見舞わせる為に持ち上げた脚を広げたお前に正解を

団長の狙い、俺の親父だわ
親バカバレてあんなに気に入らないとなると…

マジ惚れ?
団長、取り扱い注意だわ




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