白くて、甘い香り
ふわふわの、寂しがり

かわいいかわいい
うさぎちゃん、俺のキルア



「…イル兄」
「キル」


蕩けそうに、体の温まるキス
濃厚に舌を絡めて、上手いと思う


「ん、む、んっ」


イラつく、ムカつく
気に入らない…妬く


「…兄貴初体験誰とだった」
「キルア」
「何歳の時?」
「キルアが生まれた時。すぐ抱いた」
「…抱っこじゃなくて?」
「生まれる前から嫌がるキルアを抱いてたよー」


額や耳や頬へのキス、髪をぐりぐりわしゃわしゃ嗅ぐけれど、されたらマジうれしいことだけど

はぐらかしてますよ
それなら、それなら、今までの相手を後悔するくらい俺がかわいいなら


「…いっぱい構ってよ…甘やかして、わがまま聞いて…いい扱いしてよ」


突っ込む前の時間は可能な限り長く
キス責め、おさわり責め、ぎゅー責め

丁寧に、丁寧に服を脱がして
パンツを下ろす時は本当に大切な時間

はじらわせてよ
かわいいって言うじゃん
はじらっていつもかわいい言われてる

恥じらうよ…そんな、恥ずかしいとこ、イル兄じゃなきゃ絶対見せない


「これからもずっと構う。ずっとかわいがる。いっぱい構っていっぱい甘やかす、わがまま全部聞く。かわいいキルアを最高に扱って、大事に大事にかわいがる」
「あっ、ん…構ってくれないと、死んじゃうぅ…」


格好良い男が、好き
金も力も地位も持ってる男が好き
愛してくれる男が好き
セックスの上手い男が
俺しか見てない男が

イル兄が、好き


「知ってるよ。キルがうさぎなこと、俺が一番…」
「あっ、や、あ、イル兄っ」
「寂しいからってふらふらしたら…殺す」
「あっ、あん、死ぬ程、かわいがって、ぇっ」



脳みそ綿あめみたいにふわっふわ
白くて胸焼けする甘い匂いにむせかえる

かわいいかわいいかわいいかわいい…

キルアは俺の、かわいいうさぎちゃん







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