地区Bがびしょ濡れのようです貴様を愛しています。キューピッド、ストライキ




肘をつきながら口を開けてぼーっと見てると、ばかっぽいから閉じろと、レオリオが聞いた

「さっきから見てんなあ。どうしたよ、カンザイ」
「お前身長いくつだ?」
「193、だったかな」
「高いんだなあ。身長でかいと、やっぱりあそこもでかいのか?」
「…あそこって、ここ?」

ポンポン、レオリオが股間を叩いて確認するから、うんうん、うなずく

「お前は下ネタいけんのか、助かるー」

ボドバイとか絶対無理だし、サッチョウもだけど、冷めてんのか真面目なのか和むとこない連中なんだもんよー
ギャグ通じんかなあ、あいつら笑ってんの見たことねーよー

「あ、ミザイは感じいいな」
「お前の話長いから忘れるとこだったぞ。お前は乳首って好きか?あそこがでかいミザイは、すごく乳首が好きなんだ」
「…あ?」
「でかい奴のきょーつーてんなのか、聞きたかった」
「…俺聞きたくなかった」

ケチだな、教えてくれよ
しばらくなめてるし、くりくりくりくり摘まむし
先っぽでずっとこすりつけてくるから、胸に出すことが多いんだ

「?何故また泣いてるんだ」
「もう引っ込んだわ。お前達すげーラブラブなんだな」
「おう。当たり前じゃないか、何でだ?」



*****



元は、いい言葉なのか
どこで意味が違ってしまったんだ?

「よし」

いつも俺の面倒を見てくれる、やさしいミザイに感謝とうやまう気持ちを込めて呼んでみよう

「カンザイ、風呂空いたぞ」
「あ、ちょっと、来てくれ」
「…風呂は?」

何故かこだわるミザイを今横になっていたベッドに誘う
先に俺が正座でいて、ミザイにも向かいに正座をしてもらった

「何だ?」
「貴様さま、いつもありがとうございます。風呂入って来るので、ちょっと待っててください」
「…貴様、さま?」
「様って付いてるのにケンカの時によく使われるから、調べたらうやまう言葉だった。俺ミザイをうやまっているし、うやまう奴はミザイしかいないんだ」
「…ケンカの時、俺使ったか?」
「ミザイとは相性いいのかケンカしたことないけど、貴様って言う奴とよくケンカする」

言い方全てにはてなマークがついてた様なミザイが両手を伸ばして来たから収まった

「…ミザイでいいんだが」
「そうか。貴様さま、愛していますーじゃ、確かに変かもな」
「…どちらも良くなった」
「俺もどっちでもいいぞ。じゃあ、風呂」
「それはだめになったな…」



*****



「うぎー!!俺もういやだ!!」

怒りの爆発は主だが、常には神経質でないカンザイが俺といてイライラするのは珍しい

ポイ、とクッションの上にケータイを投げるあたりは安心する

今夜はこたつでクリーミィな鍋なので、俺は気合いを入れて作っていたが、大体人といてケータイを出すカンザイが新鮮だった

「すまん。待たせ過ぎたか。この辺はいい具合に食べれそうだぞ」
「ちがーう。メールがやたら来るんだー」

ふむー、困った困ったー、うまそうだ!いただきます!!

パァンッ、響く程に手を合わせて豆腐やら牡蠣辺りをお椀によそう、スープ多めは俺の希望

「良くない内容なのか?」
「ふー、ふーっ。相談されるんだ、恋人と会うたびやれる方法とか、いつまでも仲良しな付き合い方を。あちっ」
「ほー…」
「俺がミザイに対して思ってることとかしてることとか、ミザイが俺にしてくれたら俺はこう返すとか。でも、俺とミザイの場合のことだし、うまっ」
「まあな…それで?」
「すぐ効果は出たみたいだが、メールが増えて俺がミザイに絡めないからやめる。ミザイここ多分食べ頃」
「…うまい」







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