運狙(過去ログ)
2012/02/12
もう何回精を吐き出したのか覚えてない。
でもまだ足りない。
まだボリスの中に居たい。
グ、と完全に蕩けきっても尚締め付けてくる彼の奥に自身を突き入れた。
彼がひくりと仰け反り、白い喉が晒される。
「ぃ、ぁ………!コプ…コプチェフ…も、無理…」
女の様な高く上擦った声も、抵抗のつもりだろう弱々しく腕を掴んでくる細い指も、涎と涙と精液でグチャグチャな顔も。
全部が全部、俺を煽る。
細く柔らかな両足を掴んで中をかき混ぜると、グチュ、と卑猥な音と共に精液が溢れ出した。
「ひぅ…や、ぁん…!やだ、やだコプ…もぅ入んな、ぃ…ッ」
「うん、ごめんね」
心の伴わない謝罪と共に、逃げようとする腰を捕まえて激しくボリスを突き上げる。
「はっ…ハァ…ッうあ、ァッアァ!!」
ボリス自身からは栓が抜けたかのようにダラダラと殆ど透明になった精液が流れ出していて、彼の限界を訴えていた。
意識が飛ぶのも、時間の問題だろう。
その証拠に止めどなく涙を零す灰色の瞳は何も映していない。
なんとなくそれが嫌で、一度動きを止めて呼びかけた。
「ねぇ…ボリス、こっち見て」
「ハッ…あ、」
「ちゃんと、俺を見て」
「ッハァ…ハ…!」
涙の膜が張った瞳に欲情した雄の表情をした俺が映る。
今ボリスは俺しか見てないんだ
そんな根拠のない安心感に満足して、俺はボリスに笑いかけた。
彼もつられたのか上気した顔で破顔。
…あー、
なんていうか…
うん、やっぱり俺ボリスの事
「コプチェフ…」
「ん?」
「…、すき」
以心伝心って、こういう事言うんだね。
もう一度笑顔を返して、律動を再開する。
「ッアァア!ア…ン、アァッ!」
「ボリスッ…ボリス!
好き、好きだよ…!」
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