運狙
 2012/05/06





コプチェフが言い出した、有り得ない提案。


『車の中でヤってみたいです』


もちろん最初は殴って拒否した。でも長距離かけなきゃいけなくて一週間近く二人きりでラーダの中。流石の俺でもまぁ溜まるわけで…



っ兎に角だ。ヤるはいいものの、後部座席は銃器が積んであって使えないって事で運転席でヤる事になったんだが、ただでさえ狭いそこで、体躯の大きいコプチェフがまともに動ける筈もなく。
必然的に小さい俺が上に乗るしかないって結論に至った。

だけど…普通に騎乗位だけでも恥ずかしいのに、空間の関係上体を屈めなきゃならなくて、その分距離が、声がやたら近い。

「………ッ!」

更にシートについた腕の間にある女に好かれそうな顔に嗜虐的な色が浮かんでいるのに今気付いて、秘部に受け入れている熱杭の痛みや快感によるものでない、嫌な汗が背中を伝った。

このスイッチが入ったコプチェフは非常に危険だ。
顔を逸らすと首筋を血が滲む強さで噛まれる、目を瞑ると窒息しそうな激しいキスをされる、首に腕を回して抱きつくなんてしたら得たりとばかりに腰を掴まれ好きなように揺すられる、といった具合にまずどう転んでも泣かされるから。
今なら、口でシてやるからとか言って逃げられたりしないだろうか。


 ズチュ


「?!アッーーー!」

「先輩、動き止まりましたよ?」

「ァ…やぁ、だか、って、動…くなぁ…ッ!」

いきなり下から突き上げられて上擦った声が上がってしまった。
中途半端に入っていたコプチェフ自身に一気に貫かれた痛みで涙が滲む。

間近にある嗜虐的な瞳が細められた。

「…やめようかな、とか考えてたでしょう…」

「ッ…!」

素直に反応を見せてしまった事を後悔する。
口端を吊り上げたコプチェフに腰を掴んで固定された。

「…いいですよ、やめても」

「ぇ………?」

だが、その口から出た意外な言葉に目を白黒させる。

やめても、いい?

この中途半端な状態でも?

「ただし」と続けた。

「口でシてもらって…全部飲むのが条件ですが」

「………」

おかしい。絶対他にも何か企んでやがる。
さっきも言ったが、今のコプチェフは確実に俺を泣かせにかかるんだ。非常に不本意だがコイツの手によってある程度の恥辱に慣らされた俺がフェラで、精液を飲む位で泣くわけないと知っている筈。

「…何、する気だ」

疑心に満ちた目で睨みつけるが、笑顔で返された。

「やだなぁ、優しさですよ?」

「嘘つけ」

「本当。先輩は口でシてくれるだけでいいですから。
…どうします?」

選択を迫られグ、と言葉に詰まる。

このままコプチェフの上で自ら腰を振る痴態を晒し続けるか。

確実に他の恥辱が待っているフェラをするか。

「ボリス先輩」

「ッんあぁ!や、ぁ…!」

返事を促すように掴んだ腰を軽く揺すられ、グチュ、とナカで当たる角度の変わった熱杭に体が跳ねた。

痛くて、苦しくて、気持ち良くて。

このままあられもなく声をあげてしまうのはきっと時間の問題。

震える手でコプチェフの腕を掴む。

「く、ちで………ッみんな、飲むから…抜いて…くれ…!」

「………了解」

体を持ち上げられ、熱杭がズリュ、という音を立ててナカから抜けた。
腸が引きずられる感覚に体が震える。

「ハ、ァ…ッ」

助手席の背もたれに胸を預けるように座らされ、革張りの少し冷たいそこに一息つく。
そして、そこでふと疑問が湧いた。

「コプチェフ…そう、いや…どうやって…?」

ラーダの中は狭い。
いかに俺の体格が小さくても運転席に座るコプチェフの足の間に入るのは無理だ。

問うと、待っていましたとばかりに胡散臭さ満点の笑顔が向けられる。

「簡単ですよ。コッチに頭向けて乗ってもらえればいいんです」

「………」

理解するまで数秒。

「…ふ、ふざけんなぁ!!」

顔が今まで以上、それこそ火を噴くんじゃないかってくらい赤くなった。

つまり、それは俗に言う所の『69』という体位。

(…普通に騎乗位の方がまだマシだった…!)

何が悲しくて外から見える所に恥部を晒さなきゃならないんだ。

「真面目に言ってますけど。あ、嫌なら外でします?俺はそれでも構いませんよ?」

「〜〜〜ッ!!」

言葉が出ず口をただ開閉させていると、ふとコプチェフの笑顔が消える。



「―――やるっつったのは、そっちだろ」



嗜虐心を、それこそ殺されるんじゃないかと思う程の激情を剥き出しにした、雄の表情。
怖いと思う気持ちと裏腹に、そこに滲む欲情を正確に汲み取った体は疼く。

熱い手が、表情と似つかわしくない優しい動きで頬を撫でた。

「…で?自分の発言にどう責任とるんだよ?」

「…ッ…!」

滅多にない素の言葉遣いが容赦なく決断を迫る。

どっちに転んでも結果は同じなら、いっそ強引に持っていかれた方が楽なのに。

頬を撫でる手を取った。

「…分かった」

若干動き辛いながらもコプチェフの胸を跨ぐように膝をつき、コプチェフ自身を目の前にする。

赤黒く勃ち上がった、同じ男として悔しく思う程のサイズのソレ。

(コレが、いつも俺のナカに………)

(よく死なないな、俺)

改めてそう思った。

「…さっさとやる」

突然そんな苛立った声と共にグリ、と後孔に指が捩じ込まれる。

「ヒ、アァ!」

さっきまで眼前の熱杭を受け入れて敏感になっているソコへ与えられた刺激に、背がしなった。
グチャグチャと耳障りな水音が背後から響く。

「ア、ア、アァ…!」

「うわ、すっげ…こんな赤くなるんだココ…」

感心した、だが何故か少しくぐもった声に体を捩って様子を窺い、戦慄した。

腰を固定する片手。
孔を拡げる片手。


――ソコを照らすペンライトを銜える口。


「や…ッ嫌だぁ!やめろよ馬鹿!!」

普段絶対見られる事のない場所を、よりによって浅ましく男を求めている状態で。

あまりの羞恥に涙が溢れ出す。

「女のみたいに勝手に濡れるし…エロい体」

「言、うな…、見るなぁ…!」

隠そうと腕を伸ばすと、腰を支えていた方の手で捕まえられ、背中の上へ捻り上げられた。

「ッ…!」

バランスを崩し、コプチェフの足の付け根に頬をぶつける。

「嫌ならさっさと銜える」

「ふ、…ひっ、…ぅ…」

ヒドい。
分かってはいたけど、今日はいつにも増してヒドい。

「泣いてないで。ほら、早く」

「ぅ、ひく…ッ」

ゆるり、孔を弄っていた指が離れ、カチャカチャと後部座席に積んだ銃器を漁り出すコプチェフ。

「…早くやらないと、次コレ突っ込むよ…?」

そう言ってコプチェフが取り出してみせたのは照準器。しかもドラグノフの狙撃眼鏡だから結構な長さがある。

自由な片手をシートについて恐怖に震える体を起こした。

「やッ…!やだ、ぁ…!」

そのまま躊躇う事なくコプチェフ自身を根元まで銜える。

「ん…ッ」

コプチェフが息を詰め、体を一瞬強張らせた。
もちろんそんな事に優越感を覚える余裕などなく、ただひたすら絶頂に導くため熱いソレを舌と口全体を使って愛撫する。

「はふ…、ん、ぁ…ぁぐ…ッはぁ…、、ぁん…!」

独特の臭いが鼻をついて、変な味が口内に広がって、その気持ち悪さに何度か吐き出しそうになったがなんとか耐えて続けた。

やがてジュプ、クチュ、と口内で唾液とカウパーが混ざり合う音に耳を犯され、思考が蕩け出す。

「ん…ふ、…んん…ッ」

「ッあ…、イく…!」

そんな言葉と共にコプチェフの体が跳ね、自身も一際大きくなった。


 ビュクッ


「ッンーーー!」

勢いよく吐き出された精を口を窄めて全て口内へ受け止め、飲み込むため一度口を離す。

途端、


 グチュ

後孔に冷たい…恐らくさっきの照準器が突っ込まれた。

「ぁ、アァーーー!」

突然の刺激に上げてしまった嬌声。伴って口からボタボタと白濁が零れ落ちる。

嗜虐的な嗤い声。

「全部飲むって言ってたでしょう?」

逆効果と分かっていても、涙の流れるまま、蕩けた瞳のまま睨む。

「ハァ…ハー…!ック…い、じわる…!」

肉食獣のようにギラついた紫の瞳が細められた。


「…でも、そんな俺が好きなんでしょう?」






















『ボリたんをいじめ隊』リーダーのレッド柳です。嘘です。ただの変態です。

珍しくいつもならお蔵入りSDに突っ込むネタをさらしてみました。
照準器プレイとかもやる気だったんですが、文字数と流石にマニアックが過ぎると思って割愛。見たい人〜?なんつって(笑)



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