何時だって隣にいた倉間。いつの間にかいなくなっていた。
『…倉間?』
何処に行ったんだろうと捜そうとして…視界がない。目が…なくなっていた。
私の目どこよ。目を探そうと腕を伸ばすと、腕もない。気が付けば耳もなかった。
倉間、倉間、倉間。叫ぶ声さえも出ないみたい。
どこ。私の目、私の腕、私の耳。私の声…。
倉間、何処にいるの。私はここにいるのに。倉間を捜したいのに、私には捜す術がないの。倉間がいないと私のなくなったものが探せないよ。倉間倉間倉間倉間倉間。
「――――」
倉間?倉間何処!?
倉間!!
「名前!!」
目の前に、倉間。
目がある。腕もあった。
倉間の声が聞こえるから、耳もあるみたい。
『倉…間』
声も戻ってきた。
「お前、どうしたんだ?さっきから俺の名前ばっか呼んで」
倉間には、私の声が聞こえていたのかな…。
「変な夢でも見たのか?」
『…え?』
夢?そういえばベッドに横になっている私。夢、だったの?
『…っ、倉間』
「え、ちょっ…」
倉間に、触れる。抱き締められる。良かった、倉間はちゃんとここにいる。
『倉間…私はここにいるよ』
「…?そんなの、わかってるっつーの」
『何処にも行かないでね…』
「…ったりめーだ」
そう言って、倉間も抱き締め返してくれた。
もしもなんて
ーーーーー
ちょっと意味のわからない文になった。
遅くなりました、どうぞ。
BGM:ものもらい
120310
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