懐かしむ
風丸※夫婦設定
『……ん?』
久し振りに部屋の掃除をしていたら、アルバムがでてきた。
いつのだろう。
『わぁ…懐かしい』
雷門が出来た当初からの写真が、それには貼ってあった。
「何してるんだ?」
『一郎太』
奥の部屋から、一郎太がやってきた。
『見て見てー』
私は、一郎太にアルバムを見せた。
「何だ、それ?」
『アルバムだよー。ほら』
「…懐かしいな」
『でしょ?』
二人で、次々とアルバムをめくる。
その度に、思い出話をする私たち。
ふと、1枚の写真に目がいった。
『ねぇ、これ』
その写真を見た一郎太は、眉間に皺を寄せた。
「……それは、駄目だろ」
『あの時の一郎太、ホントどうしてたんだろうね』
「黒歴史だっ!!」
ダークエンペラーズ時代の写真を見て顔を真っ赤にしてアルバムを閉じようとする一郎太。
『クス)可愛い』
「なっ……」
ますます真っ赤になる。
「はい、もう終わり!早く部屋片付けろ!」
『ええーっ』
アルバムを取り上げ、自分の部屋に戻る一郎太。
『…好きだよ』
そう私が言うと。
「……俺も」
こっちを見もしないで言った。
きっと照れてるんだな。
やっぱり、可愛くて大好き。
懐かしむ
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ダークエンペラーだっけか?
110911
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