もか様より
爽やかな秋風が吹くこの季節。
2人はサッカーグラウンドの隅の芝生に腰掛けていた。
「ねぇ、バーン。君と俺の髪って似てると思わない?」
「はあ?」
今日はプロミネンスとガイヤの練習試合があったのだが、
試合に負けてしまったバーンは機嫌が悪いようで。
「俺とバーンの髪が似てるよねって話。」
「別に似てねーだろ。」
「いや、似てるよ」
「オレのは紅蓮の炎だっての。」
「じゃあ俺の髪も紅蓮の炎なのかも。」
「はあ?意味わかんねぇ。」
グランの言葉が理解できないバーンは頭をガシガシとかき、
首を傾けた。
そんな彼を見つめるグランは
とても優しげな視線をバーンに向けていた。
(君と同じ色だなんて)
(これほど嬉しいことはない)
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