春音(沖千。甘)
土方さんに怒られた


ムカつく
ムカつく
ムカつく

僕が千鶴ちゃんにお土産を買って何が悪いの?

ただ 微笑んで欲しいだけで

ただ甘い甘い彼女の声で

嬉しいですって


聞きたかっただけなのに


「なー総司そんな怒んなってー土方さんだって悪気があった訳じゃねぇじゃん」

「悪気がないって本気で思ってる?僕にだけ土産は買うなって言ったんだけど?平助くんの耳はどうなってるのかなぁ」


「いててて!耳ちぎれるって総司!!」


土方さんの言いたい事くらいわかってる

千鶴ちゃんが屯所に来てからずーっとずーっといじめてきた僕だから信用ならないんだろうけど


(…………もういじめたりしないのにな)

どんなに僕がなじっても

変わらない柔い微笑みで僕を振り返る君


「お、おーい総司ー?今度はだんまりかよぉ」

(…うるさいなぁ、物思いにくらい浸らせてよ)

「あっ千鶴!何とかしてくれよ総司の奴変なんだ」



(……………千鶴?)


「沖田さん?何だか元気ないですね」

「っ!!!」


「ご、ごめんなさい、驚かせちゃいましたか?」

いや

びっくりはしたけど

(…君の事考えて落ち込んでたなんて言えないし)


ふいと顔を背ける


子供みたいだ

新撰組一番隊組長沖田総司がこんな華奢な少女一人に赤くなったり


………心配してくれる君の瞳がたまらなく愛おしいなんて


「………お土産、千鶴ちゃんに買うつもりだったのに」


「おっ沖田さんっ??」

ぎゅう、と隙間ないくらい抱き締めれば林檎みたいに真っ赤な君はあわあわあたふた


「………土方さんが僕にだけお土産買うなって」


ふて腐れた子供みたいに軽く頬を膨らませれば丸い漆黒の瞳が更に丸みを帯びる


「………私お土産なんていりませんよ?」


(…何それ)

「僕のお土産だからいらないのっ?!」


あぁ
もう

子供みたいじゃなくて
これじゃ本当に子供だ


気に入らないから声を荒げて君を睨み付けて

だけど


「違いますっ」

ぷぅと幼女のように頬を膨らませて君が零すは


「私、沖田さんの元気なただいまが一番嬉しいですから」


照れくさそうにはにかむ甘い柔い君の微笑みー



あぁ

もう


「…反則…」


(何て可愛い僕の花!)


初沖千ーv沖千は拗ね沖田さんも大好きなのですvvちーちゃんにだけ弱く甘い沖田さんになってる、かな?(ビクドキ)題名の春音は沖田さんにとっての千鶴ちゃんは暖かな春のような存在かなと。

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