私の名前は松村愛歌(まつむら・あいか)
ごくごく普通の高校3年生。
趣味は音楽鑑賞。
ライブにもよく行ってる。
音楽がないと生きていけない。
高校入ってから仲いい友達とバンド組んでいて、文化祭とか何か行事ごとがあると、よく演奏したりしている。
そして今は遠恋の彼氏がいます。つきあい始めてもうすぐ二ヶ月。
こんな、どこにでもいそうな普通の女子高生やってます。
ただ一つ私が周りと違うのは目がみえなくて盲学校に通っていることかな。
小学生まで色や光程度ならみえていたけど、小学校高学年あたりから急激に視力が下がって、今は両目とも視力0。
これだけきいたら「えー、みえなくてたいへんじゃないの？」って思うかもしれない。
まあたしかに急激に視力が落ちた時はどうしようって途方にくれたりもしたけど、今ではこの生活にすっかりなれて、楽しい毎日を送ってます。
失明してから気づけたこともたくさんあるんだよね。たとえば人の温かさとか。
だから今は自分が障害をもって生まれてきてよかったって思ってる。
前置きが長くなっちゃったけど、ここではそんな私の周りで起きた全盲ならではの笑える話を紹介していけたらと思います。

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