タイトルなし
※メモ的な。途中で切れてます。
「ほら、ここだよ。」
ハボックとヒューズに誘われ……と言うより引きずられて来たのは小洒落た居酒屋。
「愛想よくだからな!」
ハボックの馬鹿力で肩を叩かれる。
なんでも今日は女子大生と合コンだとかで上機嫌な二人に捕まってしまった。早く帰ってレポートを仕上げたかったのにこちらの予定なんぞお構い無しだ。
「わざわざ他校と合コンしなくても同じ大学にいるだろう?」
二人に疑問をぶつけると嫌味か等とため息がつかれる。意味がわからない。
「まったく、もてる男は……。」
「今日の約束を取り付けるのにどれだけ苦労したと思ってるんだ!って事ではりきって行くぞ!」
店で待ち合わせと言う約束だったらしく一足先についた俺達は個室に通された。
はっきり言って合コンに興味は無い。
「うまいものは食えるのか?」
またため息をつかれる。
「ガキか、お前は!」
「ハボック、お前に言われたくない!」
ちょっとした口喧嘩になりそうなその時、コンコンと控えめなノック音。
「おい、ロイとハボック。来たみたいだぜ?」
「失礼します〜。」
にこやかな笑顔で入ってきたのは金髪にポニーテール、いかにも快活そうな女の子だった。
「し、失礼します。」
わたわたと入ってきたのは眼鏡をかけた茶髪のおっとりしていそうな女の子。
「……どーも。」
最後に入ってきた子は、
「……か、かわいい。」
金髪に大きな琥珀色の瞳。とても可憐な女の子だ。淡い花柄のワンピースがよく似合っている。少し表情は固いが。
「ほら、みんな座って。自己紹介しようよ。」
ヒューズがそう促す。……場慣れしてるな。
金髪ポニーテールの子はウィンリイ、茶髪で眼鏡をかけた子はシェスカ、そして可愛い子はエディと言うらしい。
「ね、エディちゃん好きなタイプは?」
「……えーっと……。」
「あ〜。優しい人だよね、エディ?」
盛り上がる中、あまりしゃべらないエディちゃんにウィンリィちゃんが気をつかうが黙ったまま。
「ごめん。ちょっと飲み過ぎちゃったみたいで……先、帰る。」
「エドワ……エディさん大丈夫ですか?」
「ありがとシェスカ。ウィンリィ、こんな格好までしたんだからな。約束忘れるなよ!」
去って行くエドワードに苦笑を浮かべるウィンリィちゃん。俺は慌て追い掛けた。
お察しの通り、男の娘なエドワードさん。