私のガラスのハートが…
御「名無子!昼食べに行くぞ」
『は?私弁当あるし、』
倉「そろそろ先輩達が「名無子!」ほらな」
純「飯行くぞ。飯!」
『いや、あの私弁当持って来てるんで…』
哲「何だ、名無子は俺らと食べたく無いのか?」
『いや、あの、食べたく無いんじゃなくて、その』
亮「一緒に行くよね?ね?」
『…はい』
食べたく無いんです。できれば一緒に居たくないんです!!理由?そんなの…お姉様方の視線がチクチクと、
「ただのマネージャーの癖に!」
「羨ましい!」
「あの子誰なの!」
ほらもう。私のガラスのハートが割れ始めてる!…え?防弾ガラスじゃないのかって?失礼な!!
でも、そりゃあ睨まれますよね…だって私の周りってイケメン野球部の皆様で囲まれてますから!!
亮「さっきから何百面相してるの?」
倉「亮さん。ほっといていいっスよ。いつもの事なんで」
亮「何だ。顔が崩れてきてたから」
『亮さんさすがに酷いですって!』
純「お前ら何やってんだよ。もう着いたぜ!」
よーし!今がチャンスだ!早く抜けださなければ!
『あの、私友達と食べに「あー!御幸一也!!」そんな…』
御「あのな、そんなに毎回フルネームで呼ぶな」
栄「俺の球も受けろ!…聞いてるのか?!御幸一也!!」
御「…もう良いよ。」
倉「ヒャハ、ウケルー」
純「お前らいつまで話してんだ!さっさと座れ!」
お!今行けるんじゃね?抜け出せるんじゃね?そーっとね、そーっ「名無子どこ行くの?」
『い、いや、あの…』
亮「まさか、何処か行くわけじゃ無いよね」
『め、め、滅相もございません』
やばいよ。ヤバいよ。一番見つかっちゃいけない人見つかったよ!
亮「ま、良いや。名無子は俺の隣ね。」
『は、はい!』
嫌だ、嫌だよ。皆さんお元気で私は今から消えます。お姉様方の目力で…
「あ、名無子?
良かったら一緒に食べない?」
『貴子せんぱーい!!食べます!』
貴「じゃ、私の隣においで」
『はい!』
良かった助かった。まだ生きてる。…あれ?なんかお兄様方の目が鋭い。す、す、すみません。やっぱダメだ。私のハートはもう限界。
明日も生きてればいいな。
- 6 -
戻る