えっちなお兄さんはお嫌い?


私は今大変困っている。その諸悪の根源は某事務所で売り出し中の某7人アイドルグループの自称「眼鏡っ子ってばさいきょーよ」の、あのおじさ…お兄さんである。


「あ、しましまパンツ。」


「やぁぁぁああ!」


そう。諸悪の根源とはまさにこの男。二階堂大和だ。
それはつい最近のこと。幼馴染の和泉三月ことみっちゃんからの紹介で仲良くなったのだ。
最初は「あ、こんなさり気ない気遣いできるんだ」とか、「気配り上手な優しい人だな」と凄く胸を高鳴らせていたのを覚えている。告白も大和からだ。

でも付き合い始めてみたらどうだ。気配り上手な優しい二階堂大和はどこへ行ったのか。ふたを開けたらただの変態魔人だった。



「なっ、なんでスカートめくるの…っ!!」

「なんでって…ただいまの挨拶?」

「挨拶でスカートめくりをするのかね君は!!!!!」

「なまえちゃんだけに決まってるでしょうよ。」



誰彼構わずやってたら変態でしょ。と正当化しようとする大和。いや、だいぶおかしい。


「大体あれでしょ。そのスカートにエプロンつけたら一瞬穿いてないかとと思うじゃん?」


ほら、後ろ向いてて。
そう言われ、言われるがままに後ろを向く。

大和は何するつもりなんだろう。なんだか後ろがスースーして…


「やっぱりこの丈はけしからんな。裾捲っただけでパンツ見える。」

「なんてことすんのよぉおお!!」

今パンツの話じゃなかったじゃん!今下はいてないように見えるっていう話だったじゃん!!


「ひ、ひどい…!!」

屈辱ぅうう、と歯を食いしばる。


「ま、でもいっか」

「よくねぇよ!!!」

「どっちにしろパンツ剥ぐし」

「え?」


え?なになに?ちょっと私聞こえなかったです〜。
とも言えず首だけ大和に向ける。当の大和は実に良い笑顔だった。

「だってする時いらないだろ?ぱんつ。」

「え?!い、いいいらないけどっ!!」

「じゃあ今剥いでも同じでしょ。」

「同じじゃなぁい!!!」


ぱんつ剥がないでえええとに部屋中を逃げ回って懇願しても大和は本気で追ってくる。お、大人げない!!

とうとう捕まってしまいました。しかも俵担ぎにされる始末。これでは大和が横向いたらパンツが見えてしまう!!


「やだあああああ降ろしてぇえええ!!」

「はいはい、ベッドの上でなら暴れていいから、今は暴れんなよー。落ちんぞー。」

「やあああだあああああ!!」


ベッドに強制連行はどうあがいても免れない運命らしい。



えっちなお兄さんはお嫌い?



(も、やだああ)
(はいはい)
(もう寝るうう)
(まだお兄さん頑張れるんだけど)
(やだああああああああああ)



とってもお下品な短編失礼しました。
大和さんにはぜひこんな変態おじさんっぽいところあってもいいと思うんです。
という陽向の勝手な妄想でした。


20151025

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