262様(百合)

262:癒されたい名無しさん
10/05/22(土) 23:39:02 ID:DwYW.Ov.0
今私は、お姉様の膝枕に頭をゆだねながら、耳掃除をして貰っている。
まさに夢のようなひと時をすごしているのだ・・・。

なぜ、このようなことになったのだろう・・・
千恵子はまどろみ行く意識の中で、今日一日を思い返してみた。

放課後、土砂降りの雨グランドを前に千恵子は呆然と立ち尽くしていた。
家までは走れば十数分、びしょ濡れ覚悟で帰るべきか迷っていた時、
合唱部先輩の玲香お姉様に声をかけられたことが始まりだったのだろう。

玲香「千恵子さん、どうなさったのですか?」
千恵子「玲香お姉様!!恥ずかしながら、傘を忘れてしまいまして…」
玲香「急な夕立ですものね・・・予報でも今日は降らないと言ってましたのに…」
玲香「千恵子さん、よろしかったら一緒に入っていかれますか?」
千恵子「いえ、そんな悪いです。夕立ですし時期に止むと思いますし、待とうかと。」
玲香「でしたら、女子寮の私の部屋で雨宿りなさっていかれませんか。」

…その後、私はお姉様に誘われるがまま二人の女性が入るには
小さすぎる折り畳み傘に入り、女子寮のお姉様の部屋へと招かれたわけです。

部屋に着くと傘からはみ出し、濡れたしまった制服をハンガーに掛け、
お姉様に予備のジャージを借りて、のんびりと紅茶を飲みくつろぎながら
合唱部の練習とパート分けについて、話している時の事だった。

何気なく、千恵子は耳の穴に指を当てた。

一週間ほど前から耳の奥でバリバリと音がし時々になっていたのだが、
今日のプールの授業で耳に水が入って以後、我慢しがたい痒みとなり、
どうにも居心地の悪いものとなっていた。

今も先輩の話に頷いた拍子に、耳の中が圧迫るような、
鼓膜の内側に空気が詰まったような感覚にとらわれ、
小指をつっこみ、かき回してみる。

玲香「どうしたの、千恵子さん?」
千恵子「え、いえぇ!玲香お姉様!えっと、お恥ずかしいのですが、実は・・・」
薄っすらとほほを赤く染め、玲香お姉様に耳が詰まり居心地の悪いことを話した。

玲香「見せてみなさい。」
やさしく語りかけながら、玲香は勉強机の棚から黒塗りの幌布を取り出し、
腰掛けたベットの傍らに広げ、太ももを叩く。
千恵子「……え???」
玲香「何をしているの?早く頭をお乗せなさい。」

…千恵子にも抵抗はあった。
しかし、お姉様の太ももと言う誘惑に負け、促されるままに現在へと至る…

玲香は緊張で固まった千恵子の耳に、ほのかに香り漂うアロマオイルを塗り
優しく揉み始める…

千恵子「い、いい香りですね。玲香お姉様。」
玲香「キンモクセイのアロマオイルよ。リラックス効果があるの。」

耳に触れるお姉様の暖かな手のひらと。香り漂うアロマオイルの香りに、
千恵子は朦朧としながら、玲香のされるがままになっている。

数分後、今度は金属の棒状の器具を幌布から取り出し手に取り、
千恵子の耳穴へと入れてゆく。

不意に訪れた、金属のひんやり感に千恵子の朦朧とした意識が覚醒し、
ビクリと肩があがり、声が漏れる。

千恵子「ひゃっ!!」
玲香「ごめんなさい、突然だから驚くよね。」
玲香「今から耳穴の余分な産毛を剃ってゆくから、動かないでね、千恵子さん。」



(未完成)
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