受けs SIDE
「じ、時間がないぃぃいいい!!」
仲原律、ただいま爆走中です!僕の恋人、迅と今日はデートの予定なのですがまぁ時間に間に合わないかもという災難な状況に陥っています・・・。ぶっちゃけ悪いのは自分なんだけどね、夜遅くまで今日着る服を思案した結果まぁそれなりのものを選んだあと調子にのってゲームをしてから寝ようなんて思ったのが運の付き。これだ。
「あれ・・・これなんか前にも同じようなことがあった気が・・・」
デジャヴを感じながら走っているといきなり目の前に人影が!!
僕はいきなり止まれません・・・
ドンッ
「〜〜ッッたぁ・・・あ!す、すいません!!だ、大丈夫ですか!?」
勢いよく体当たりしてしまいお互い体格の差がほとんどなかったせいか、衝撃で倒れてしまった。あいてを見てみるとそこには・・・
「いたた・・・あ、大丈夫ですよ、気にしないでください!!」
かわいいかわいい天使がいました。
「ケガとかないですk・・・あぁああ!!手!!血でてる!!」
「え?あぁ、大丈夫です、洗えば平気ですから」
いやいやいや!!それじゃあダメでしょう!!
「来て下さい!!」
グイッ
「え!?」
ごめんなさい迅、かなり遅れそうです・・・
「ありがとうございました〜」
あのあと僕たちは薬局に行って犬印の消毒液と絆創膏を買って店をでた。あいてを怪我させたまま立ち去るなんて僕のサガがゆるさない!!・・・あれ、やっぱりデジャヴ・・・
「・・・これでよしと!!本当にすいませんでした・・・」
「き、気にしないでください!わざわざこんなことしてもらっちゃって・・・こっちこそすいません」
なんて慎ましい子なんでしょう!!こんな慎ましさが少しでも僕にもあったら何かかわるかな・・・いや、やめよう、考えてて切なくなってきた。
あれ・・・なんか忘れてるような・・・
「あああぁぁぁあああ!!!」
「ど、どうしたんですか!?」
完全に迅のこと忘れてた!!ケータイケータイ・・・うわぁ・・・着信履歴13件・・・心配させちゃってるよね・・・とりあえずもう今どこにいるかって送っとこう。そうしていると隣からも「ああ!」と聞こえてきた。
「どうしたの?」
「じ、実は人と会う約束してたんですけど、結構時間遅れてて・・・それでさっきぶつかっちゃったんです」
「同じだ!!僕も待ち合わせしててさ・・・今来るみたいなんだけど・・・」
「ぼ、僕もです!今こっちに来るって!」
・・・?あれ?Meの耳がおかしいわけじゃなければ今この子少しおかしいこと言わなかったカナ?
「あの、僕って・・・?もしかして、男の子?」
「あ、はい・・・そうですけど・・・?」
んのおぉぉぉぉおおおおお!!!!!o・to・ko・no・ko!?ナンテコッタこれ!!
「ごめんなさい・・・」
「あはは、気にしてないですよ!」
そして僕たちはお互いの待ち人が来るまで話続けた。
〜おまけ〜
「そう言えば名前聞いてなかったね」
「水野有紀っていいます、よ、よろしく」
「僕は中原律、よろしくね」
地味に何故かメアド交換もしちゃいましたとさ。
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