JK祓魔師さんは看病する
JK祓魔師さんは看病する
しばらく、元の世界で学園生活を過ごし、三蔵さん達の元に帰ってきたんだけど・・・。
「・・・・・・日頃の不摂生が災いしたんですよ、得に三蔵さんと悟浄さん」
「・・・・・・うるせぇ」
「・・・・・・・・・桜弥ちゃん、ひでぇ」
衛生マスクにゴーグル、ゴム手袋、エプロン、色気無さすぎ格好した桜弥が氷水たっぷりの桶に4人分のカラフルなフェイスタオルを絞りながら恐らく呆れた目をし悟浄の額キンキンに冷えたタオルを乗っけ、三蔵の額をぺちぺちして遊んでいた。
「不規則な生活しているのにさー、暴飲暴食しているからだよーーー破戒僧さん」
「てめぇ、ベチャベチャベチャしたタオルで人のデコを叩くな殺すぞ」
「帰る前に忠告したのに、聞かないからですーよ」
「桜弥ー、なんか食いたい・・・」
「果物を切りたいけど、衛生面で心配だからプリンで許してくれる?」
「ワリィ・・・サンキューな」
「・・・すいませんね、戻って来たばっかりなのにこんなことさせてしまげっほげっほ」
「あーーーー、無理に喋らないでください。八戒さんの場合は心労とか心労とかが溜まりすぎたから風邪ひいたんですよ。寧ろ、寝てください、お粥は私が作るから横になって!!頼むから動くな!!」
世話焼き保父さん精神の持ち主 八戒さんの手にはおたまと鍋がいつの間にか握られていた。温度計で測れば、39℃の熱がある。この人は絶対に寝ないと駄目絶対に駄目死んじゃう。思わず、敬語ではなく命令になっていた。
「桜弥ちゃん、そんな色気の無い格好よりもミニスカナースで看病してくれない?そしたら、悟浄さん元気になるからめっちゃ元気になる」
「体力馬鹿共を弱らせる質の悪過ぎる強力な病原菌が蔓延る中で薄着で看護やれと?そんなにミニスカナースみたいなら、ソープ嬢呼んでね但し自腹な」
「・・・・・・すっ、すいません」
「・・・桜弥、怖い」
「あはははは・・・桜弥も僕らに毒されたみたいですね」
確かに桜弥が倒れてしまったら、三蔵一行は全滅である。だからこその、可愛げや色気の無い格好で丁寧に看病しているのだ。桜弥はため息つくとゴム手袋を外し、キッチンに向かうと一行にこう告げた。
「今から、消化のいい野菜スープとお粥作ってあげるから安静にしてください」
そう言って扉を締めると桜弥は旬の野菜を細かくサイコロ状に切り、鶏肉な煮込むとトロトロになるモモ肉を一口サイズにしたのものをフライパンに入れ、生姜と唐辛子を加え狐色になるまで炒める。料理酒とコンソメ、大量の水を入れしばらく煮詰める。
「野菜スープは三蔵さんと悟浄さんで、八戒さんは卵粥、悟空は・・・両方持って行こうかなー」
さて、最初は誰に持って行こうかな?
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