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「ゆう、いい加減起きないと遅刻するわよ」
1階から、お母さんの声が聞こえてくる。
枕の横にある時計を掴んで、時間の確認をする
6時、30分
まだまだ、余裕の時間のはず
『えぇ…?まだ、6時30分じゃ………
って、止まってるし!!!』
嘘だぁ!
だって、昨日の夜は動いて…
めんどくさい!!
『おかーさん、今何時!?』
「もう8時すぎてる」
『え………』
自分自身で、顔の血の気が引いていくのがわかる
やばい
やばすぎる
『また遅刻ぅぅぅ!!!』
口にパンを銜えて
用意は去ることながら、身だしなみすら整っていない、姿
これが、女の子なんて思っていいのだろうか
『いきなり電池切れるってどうゆうこと!?』
今日は、運が悪い!!遅刻は毎日してるけどね!!
ハァハァしながら、やっと学校が見えた。
部活をしてないツケは、こうゆう時に回ってくる。
少し走っただけで、息は上がるし足はガクガクするし。
なんて、一通り説明が終わったとき
校門のところに、ほかの風紀委員たちとは風貌も体格もずいぶんと違う、一人の男が立っているのが見えた。
今日はずいぶんと運が悪いらしい
「君、何回遅刻すれば気がすむわけ?」
『!!!』
全校生徒誰もが知ってる最強の
雲雀恭也に捕まる、なんて
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