兎と狼(1/2)
変わりのない、平凡な、ツマラナイ日常。
毎日毎日朝は6時に起床して、朝食を食べたら学校へ。学校では話しかけてくる人々ににこにこと笑い返し、愛想よくしながら過ごす。家に帰っても巨大なネコは被ったまま。
つまらない、つまらない、ツマラナイ。
良い子でいるのは、もう飽きた。何かオモシロいことはないかしら?
グルルルルル…………!!
そんな時に聞こえた獣の唸り声。いつもなら放っておくのだけど、今日は気になったので覗いてみた。
そこにいたのは―――――
「お、おい!そんなに威嚇すんなって!悪化すんだろうが!……少し診るだけだから、な?」
「……安藤くん?」
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