綱雲?第一期拍手小説会話文


「雲雀さん、浮気したいと思ったことあります?」

「何なの急に」

「いや、えっとですね……」

「また腐れ蝶の日記でも読んだの?」

「そんなプライバシーの侵害はしませんよ! 脳内を読んだんですっ!!」

「そっちの方がタチが悪いだろ。で、何を読んだの?」

「えっとですね、十年もたった一人を想い続けるって、現実ではありえるのかなぁって」

「ああ、つまりあの馬鹿はこのサイトの趣旨を根底から覆したいわけね。良い度胸じゃないか」

「まあ、言ってしまえば……雲雀さん、殴りに行くなら後にしてくださいね。まだ話終わってませんから」

「煩いね。つまり、十年の間に浮気というか気の迷いが起こっても不思議じゃないってことだろ」

「ご名答。で、雲雀さんはどうですか?」

「君から言えばいいじゃないか」

「うーん、読者の皆様は雲雀さんから聞きたいはずですよ?」

「何それ。群れてるなら咬み「読者様は神様ですから、少しは慎んでくださいね(足腰立たなくなって声も擦れるほどヤリ殺されたくないでしょう/黒笑)」

「……今、凄く悪寒がしたよ」

「えーそうですか? 気のせいですよー ってわけで、はい、どうぞ」

「はぁ……基本的に僕は自由だからね。誰に好意を持とうと僕の勝手だし。果実とも馬とも寝たことあ「ストップ!ストップ!雲雀さんストップ!!」

「君が言えって言ったんじゃないか」

「趣旨考えろKY馬鹿ッ!! 読者様は俺一筋って言ってほしいんですって! 大体アンタが受け宣言なんてしたらドン引きするでしょうが!!」

「は? 僕は掘られる側じゃなくて寧ろ掘る「こんなところで変な王道否定しないでください!! ほらっ、また読者様が減るじゃないですか。ただでさえアブノーマル路線突っ走ってるのに」

「ふん、NLを主張しないだけいいだろ」

「それやったら本気で悠詠さんがキレますよ」

「じゃあ聞くけど、君はどうなのさ? 僕一筋なわけ?」

「それは「浮気性でいっつも他の奴等のキスマーク残して帰ってくる奴のどこが一途?」

「それでも愛してるのは貴方だけですよ?」

「僕だって同じだよ。誰と寝ようが心は君と共にある」

「気障な台詞ですねぇ。ベタすぎて涙もでませんよ」

「今日は面倒な言葉を使いたくないだけだよ」

「ふふっ、本当に自由を愛する貴方らしい」

「君だけが僕の飢餓を満たし、僕だけが君の飢餓を満たす。十年付き合っても、それだけは変わらない」

「ええ、だから俺達は愛し合えるんですよ。危うい背徳の魅惑の中で、誰よりも激しく」


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