右腕の苦難は空の我儘から (会話文のみ)


「ハァ……」
「どうかしたか、ひでー顔して溜息までして。今日は顔を青痣出来るぐらいに殴られるような任務は無かっただろ?」
「ああ、山本か。十代目が…」
「ツナ?あいつなら風邪引いて自室で療養中のはずじゃねーのか?」
「………実は」





今から数十分前、ベッドで横になる綱吉と、看病に徹する獄寺の会話。


「十代目、お持ちした薬は飲まれまし……あの、十代目?」
「うーん……」
「あの、……十代目?」
「飲みたくない」
「は?」
「薬は嫌いだから飲みたくない」
「なっ、いけません!我儘仰らずにお飲みください!」
「いーやーだ!!飲まないったら飲まない!!!そんな喉が苦しくなって息もできなくなって窒息するような異物の細長い塊なんか飲みたくないッ!!」
「…つ、つまり……カプセルが飲めないということですか…」
「うるさい!とにかく飲まないからねッ!!!」





「で、無理に飲ませようとしたら……XグローブVer.V.R.で…」
「ボコボコにされたってことか。ハハハ、そりゃ災難だったな」
「笑い事じゃねえよ。しかも十代目が『この世からカプセルが無くなればオレが生涯で薬を飲むために使う時間は半分に減るんだよ!』って仰って…」
「……で、飲ませたのか?」
「飲ませられるわけねえだろ……勝てるのはリボーンさんぐらいだが、『アイツのカプセル嫌いは、無理に飲ませようとした雲雀と骸の手足の骨や肋骨を派手に損傷させ顎の骨を砕き全治5ヵ月の重症にさせるぐらいだぞ。オレは諦めてるからな』って…」
「……かかわりたくねーな、それ」








★★★★★★★★★
半分実話です、綱吉=私と思っていただければ…

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