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「…とりあえず、ここで待っていろ。謁見の許可を取ってきてやる」
森を抜けると白い城壁が見え、そこの門番と掛け合った後、俺は城の地下へ繋がれた。
なんでも、俺を拘束した二匹は素性のわからない商人だったらしく、すぐに王様と会うことができない。
ただでさえ、この異世界人である俺を連れているんだ。警戒もするだろう。
3m四方の檻、手と足には鎖。
別に逃げ出す気も起きないが、こう暗くてジメジメした所だと気が滅入る。
いい加減身体が悲鳴をあげているので、できる限り休もうと横になった時だった。
ガチャン
「身体検査だ」
三匹の狼が檻の中にやってきた。
両手足の鎖を引っ張られ、服を脱がされる。
裸になることも恥ずかしくない。男だし。なんか動物(のようなもの)に見られている無駄な背徳感があるが…
「足を開けろ」
「別にお前らと違うもんは付いてねーよ」
徹底的に俺の身体を調べる狼共に辟易しつつ、男らしくガバッと開いてやった。
「な…っ?!」
しかし、そこにあったのはいつも見慣れているナニだけではなくてーーー。
「こいつ、両性具有だ…!」
「やはり、精霊の類だったか!」
「王に知らせろ!」
あの、コレっていわゆる婦女子の皆さまが有するちちちち膣というヤツですか…?
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