真っ赤なお顔のトナカイさん
ーーーむかーしむかし。
あるところに、サンタのおじさんとそのソリを引く8人のトナカイがおりました。ーー









「ほれ!ダッシャー、それ、ダンサー、それ、プランサーとヴィクセン!行け、コメット、行け、キューピッド!それ、ドナーとブリッツェン!」

「「「「「「「「はいよ!」」」」」」」」

さぁ、今年も一仕事だ!
ひとっ走りするぜ!


俺はトナカイ。
トナカイのダッシャー。

なんとあの有名なサンタといっしょに仕事してんだ!

そりを引っ張るのは俺を入れて8人。
トナカイ一族の精鋭ってやつさ!
脹脛とか、ほら見てみろよこの筋肉!惚れ惚れするだろ?!




「ダッシャーの兄貴〜!」

「ん?なんだダンサー?」

「こ、この濃霧じゃあ前が見えねぇっすよ〜」

確かにすごい霧だ。
先頭を走る俺とダンサーは思わず立ち止まってしまった。

当然のごとく後続の奴らも、ソリに乗ったサンタも止まる。






ーーーなんということでしょう。
クリスマスの夜だというのに、濃い霧で前に進めなくなってしまいました。ーー






「ん、あれは…」

「おい、お前いじめられっ子のルドルフじゃねーか。こんなトコにいたら迷子になるぞ、とっとと帰んな!」


「いいえ、ダッシャーさん。みんなは笑いますが、僕の鼻は明るいので暗い夜道も迷わず行けるのです。」



ーーーすると、話を聞いていたサンタさんがルドルフにこう言いました。ーーー



「暗い夜道はピカピカのお前の鼻が役に立つだろう。もしよかったら、先頭でソリを引いてもらえないだろうか?」

「僕なんかで良ければ、喜んで!」

ーーーかくして赤い鼻のトナカイ、ルドルフはソリ引きの一員となり、今年もサンタさんはプレゼントを配れましたとさ。めでたしめでた…ーーー


「めでたくなーーーい!」

「そんな〜先頭取られたからって僻まないでくださいよ〜」

「そうっすよ〜せっかく今年も一仕事終えたんですから」


俺はそんなみみっちいことで怒ってるんじゃなーい!
そりゃ先頭取られたのは悔しいさ。
だがな、だがなそれよりも。


「サンタがあいつばっかり可愛いがるのがおかしいんだ!!」

「んなこと言っても…まールドルフは愛敬のある顔してますしねー、メスみたいに華奢だし。ダッシャーの兄貴まさにオス!って感じだから可愛がるもクソもねーっすよ。って痛っ!」


ふんっだドナーのやつ!
けど、いいんだ今年は…


ーーー毎年クリスマスの後、サンタさんはいつも頑張ってくれているトナカイ達の中から一人に、願いを一つ叶えてくれるのです。その順番が今年はダッシャーでした。ーーー




「今年もありがとう、ダッシャー。お前の願いはなんだい?叶えてあげよう」


「…お、俺を可愛がって欲しい…です。」

似合わないとはわかっているが、これくらい…!
ちょっと、ルドルフにしてる半分でいいから可愛がってくんねえかな…!



ーーーすると、サンタさんは大きく頷いてこう言いました。ーーー


「わかったよ、ダッシャー。さ、そのベッドへ横になりなさい」

「へ?」


ベッドへ?
そりゃなんでって…ええええええ!?


ーーーなんと、サンタさんはおもむろにダッシャーのズボンを下げると大きく足を開かせました。ーーー

「…お前達精鋭のトナカイは去勢してしまっているからね。仕方がないからこっちを可愛がってあげよう」

「ななな、な!?サンタ!ちょ、なんでそんなトコ!」

手が!
サンタの手があらぬトコに!


ーーーサンタさんは、秘蔵の潤滑油をたっぷり垂らすと、激しく指を突き入れ、動かしました。ーーー



「ふっ…ぅん!…んん!」

なんだ、コレ…!

かつてメスと性交した時よりめちゃくちゃ気持ちいい…!

サンタの指がある一点を擦るたび、身体がビクビクしてしまう。
そして快楽に乗って身体がフワフワし、この世じゃないどこかへ行ってしまいそうな感覚になる。


「いっ…!っう、ああああ!っ」

擦られ続け、最早夢現になった瞬間、プツンと快楽の絶頂に達した。

長く波打つような快楽に、酔いしれながらサンタの胸元に寄りかかる。


「ふっ、はっはっ…はぁっ」

「ほほほ、ちゃんとイケたようだね。」


良い子だ、良い子。
と、サンタに頭を撫でられる。
それがまた気持ち良くって、うっとりする。



「…次はワシの願いも叶えて貰おうかな?」

「へ?…………あっ!んああああ!?」



仰向けに押し倒された瞬間、サンタのがっ!は、は入って、る!俺ん中に入って…!

すぐに激しく揺さぶられ、しがみつくしか出来なくなった。


「…っ、ダッシャー気持ちいかい?」

「…っ気持ちいです…!気持ちいからっもうっ苦し………ああああっ!」











ーーー可愛いがって欲しいと願ったダッシャーは、絶倫だったサンタさんに一晩中可愛がられましたとさ。めでたしめでたーーー



「…俺は、ルドルフみたいに優しくしてって意味で言ったのに…」

「ほっほっ、すまなかったね。こういうことをしたいと思うのはお前だけだったからね。」

「………っ?!」


「顔が真っ赤じゃな」

「う、うるせー!!」



ーーー終わりーーー

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