スキル:ほしょく
『汝、如何にして我を襲うか?』

私は勇者と対面して生き残ったスライム。
勇者は私が言葉を理解し、知識を持つ者だと把握すると剣をおさめて一礼して去っていったのだ。

以来、この辺りのスライム達から敬意を持って接せられることとなった。

故にこのならず者のような、低落な男に無闇に掴まれたくないのだが…。



「へっへっへっ…宿のある街までまだ遠い…たまには抜いておかねぇとな」

「ギャハハ!おめぇスライムでマスかく気かぁ!?」

「低俗な輩よ!私の身を離すのだ!」

私の訴えには耳も貸さず、下品な輩達は焚き火の前でゲスな話を続けた。

「おめぇこそわかってねぇなぁ…こんなプニプニした便利なモン中々ねぇぜ」

「変わってんなぁ…しかもそいつ鳴き声的にオスじゃねぇか?」

「オスもメスも関係ねーよ!こうすりゃあな!」

!?!?!?


そう言うと男はなんと、逸物をズボンから出して、私を無造作に当てて握りしめた。

「ギャハハ!なるほど!自然のオナホってわけか」

「そーそー!あぁ〜〜久しぶりだぜこの感覚はよぉ」


やめろ!!

そんな私の言葉は、ぐしゅぐしゅと男が乱暴に扱く卑猥な音でかき消された。

汚い。汚い。汚い…ッ!


しばらくして男は汚濁を私の体にぶちまけると、しばらく握りしめていた手を緩めた。

「ふぅ〜気持ちヨカッタぜ〜」

終わった…。
矜持を傷つけられ、穢されたものの、ようやく終わったと安心した時だった。


「なんだそんなにいいのか?」

「オイ、俺たちにもヤらせろよ…」

「おい、オレが先だぞ」

「お、俺いい事考えた」


また、男が1人私を摘み上げると片方の手に持ったナイフが光った…


「ぴぎぃやああああああああ!」

なんと男は私の体に傷をつけると、そこに汚い物を抉りこませたのだ。


「うわ!これアレじゃん!傷口姦〜〜?」

「ハハハッ!スライムに傷口もクソもあるかよ」

「んじゃ俺も…」

「俺も俺も場所気をつけろよ〜〜」

「俺もヤらせろよ…お前近づきすぎるなよ!おい!」


シャッ、ぶちゅ、ブチブチッッ!!
4回同じ音がして、同じ痛みが走ったと思ったら、あとはもうめちゃくちゃだった。

「あ〜こりゃいいオナホだわ」

「こいつもう喋らなくなったぞ?」

「誰か知らないうちに口の部分切っちまったんじゃねえか?」

「ハハハッ!それか知らないうちにフェラしてんのかもな」

「ギャハハ!」

四方八方から卑猥な音がする…。


ズチュズチュッッズバッ…。
そして男達はそれぞれ白濁とした液体を私の中に注いでいった…なんて屈辱的な…


ッッ…!?
こうなったら仕返しをと思った時だった。
体に異変が起きたのは。

「あっ…あっ…ああ…」

私のスキルは捕食。
まさか…


「おいおい、こいつ精液まみれで発情してんぞ!」

「やべーな1人で善がってんじゃん!」

私のスキルは捕食…そう中に入ったエネルギーを取り込む能力。
まさか…こんなやつらのせいで好色の気を取り込むなんて…嘘だ…こんなの私じゃな…


「ああああん…!ヒィィ!」

しかし、また男達が抉られた穴に突っ込まれると、自然と声が出てしまう…声が…あっ…ダメ…気持ちいい…中…私の体めちゃくちゃに…

それから最早私は私でなくなった。
卑猥な音に加えて、私の口からもおぞましい声が出てしまう。彼ら何度も私の体に突き入れた…何度も…何度も…何度も…ああ…何度も…もっと…もっと…。


「あっ…あっ…あっ…もっとォ…もっと…」

自分の体液なのか、やつらの白濁なのか最早自分ではわからない液体にまみれて、私は1人焚き火の側で身悶えていた。

近くには、私のスキル溶解で大事な部分を溶かされた男達が白眼をむいて倒れていた。


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