Hello,Halloween
Hello,Halloween


「トリックオワトリート〜〜!」


一気に冷え込んだ10月31日。
街角には人人人人人。
あーあ、あんなに脚なんか出しちゃって。

なんのコスプレなのかわからないが、ヒラヒラのミニスカ履いた女の子とか、破れたセーラー服きた女の子とか。
見てるだけで寒いし、風邪引きそう。

だいたい節操がないのだ。
元々ハロウィンは、魔族とか死んだ人が現世を出歩くから、悪さされないよう自分も仮装して魔物のフリをするって行事なのだ。
むしろ日本におけるお盆みたいなもんじゃないか?
ハロウィンに託けてパーティだの、なんだのってねぇ…


血糊をつけた馬鹿男が、女ナンパしまくっているのを見ると本当情けなくなっちゃうよなー。



とっとと帰ろうと歩き出した時だった。とんでもなく目立つお兄さんが、人ごみからこっちに歩いてきた。





黒髪に銀メッシュ、真っ赤な瞳。
なんかのアニメのキャラクターの仮装だろうか?と最初は思った。
思ったが、彼の背中には立派な黒い羽根があり、それがコウモリの翼のように生々しく、リアルだった。

ご丁寧に耳までとんがっている。
肉体改造?もここまでくるとすごい。

「あ」


あんまり不躾に見るもんだから、お兄さんもこっちに気づいた。

「羽、珍しい?」

「いや、お兄さん一際目立ってるから…」

「俺が?」

お兄さん美形だしね。


すると、何故か俺を見定めるような目線を向けこう言った。


「いいねお前。中々欲が深そうだ。願い事を叶えてやろうか?」


パチンっ。
お兄さんが指を鳴らすと半径10メートルが夜のように暗くなった。
そして足元には、まっ…魔…法陣?!


「ふふふ、我は正真正銘、本物の悪魔だ。堕落した魂を頂きに現世にきた…人の子よ、そなたの願いを叶えてやろう。」

「願い事…?」

「そう、金、女、美貌…なんでも構わない!それに溺れ、堕ちた魂を頂戴できればな。」



本当に魔物が紛れてたよ。
つか、確実に魂とられるやつじゃん。騙しとろうともしてないよ。
さて、どうしたものか…

「じゃあ、あんた。」

「は?」


「いや、だからあんたが欲しい。ぶっちゃけめっちゃ好み」

「はぁぁぁぁ!?」


生足の出た美少女にも、胸元の開いた美女にも興味はありません。
お兄さん…悪魔さんみたいな男の人がタイプなんです。


「ふん。そんな程度で良いのか。さすが低俗だな。」

「じゃあオプションで、エッロエロな体になってください。あ、もちほんちゃんとエッチしてくださいね!そしたら魂あげますよ。」



「ふん、我をみくびるなよ?」

再び指を鳴らすと、素っ裸の俺と悪魔さん。

不思議と寒くないのは異空間的な所だからか?


「ふ…ん、貴様など骨抜きにしてくれる…」

鼻に抜ける声でいいながら、穴に指を入れる悪魔さん。
うひょー、さすがエッロエロな体になってもらっただけあるわ。
蕾から滴るように蜜が溢れている。
ローション要らずって楽でいいね。
つか、もう入るんじゃない?慣らしてないけど。

後ろから手を取り、片手で纒める。
そして元気になった息子を遠慮なく押し込んだ。

「なっ!ば、馬鹿者!急に…ッッッ!!」

うわ…!気持ちい…!
半分無理矢理押し込んだけど、キュウキュウ締め付けるだけで、切れたりはしてないようだ。

ツンと勃った乳首を弄る。


「ん…っ、んっ」

耐えるような声が堪らない。
自然と腰が動く。

「ぁ…っあっ!ああん!」

「気持ちい…ですか?エッチな体になって、下賎な人間なんかにガンガン突かれて…。」


そっと彼の下腹部に手をやる。
そこは確かに苦しげに揺れていた。

「ココ勃ってますよ。おっぱいもこりこりだし…どっちが堕ちたもんかわからないですね!」

言葉責めしながらぐぐっと押し込んで中出し。ああ、最高…魂抜かれてもいいや。

ズルリと抜くと、コプリと白濁が溢れる。んーエロい。

「はぁっ…はぁっ…はぁっ!このば、馬鹿者!」

ぐへ。
いきなり馬乗りになられて潰されそうになる。
ああ、ついに魂とられる…


「我もちゃんとイカせろ!!」


と、思ったら第二ラウンドでした。

騎乗位で腰を振る悪魔さん…
潤んだ瞳と赤くなった頬がたまんない。


負けずに下から突き上げる。


その時俺は『エロい体になった悪魔さんに絞りとられ、精根尽き果てた所為で性欲がなくなり、反対にエッチになった悪魔さんにつきまとわれる』なんて未来は一ミリも想像していなかった…。









- 13 -
[*前へ] [#次へ]
戻る
リゼ