大学時代、同じクラスに、いつも冴えない女子3組がいた。
3人とも、もっさりしたセーターに長いスカートをはいているような堅物で、この大学に入ったのは勉強のためだと本気で思っているような3人組だった。でも、俺はその中の1人Sは、本当は美人なんじゃないかと前々から思っていた。
だから、何かの飲み会の後、オンボロ中古車でSをドライブに誘った。
昔は、まだ飲酒運転がそれほど厳しくなかったし、そんな学生はいくらでもいた。そういう時代だった。
30分ぐらいドライブをして、公園の駐車場に車を止めた。
いい雰囲気に持ち込むのに、テクなどいらない。
俺は会話を押さえて、徐々に、黙り込むようにした。
Sは、空気が読めてないのか、それともそんな空気にならないようにしようと思っていたのか、車の中でずっとしゃべっていた。
スイスのコルビジェセンターがどうしたとか、何だかそんなことをいつまでも話していた。
正直、Sがこんなにしゃべるとは思っていなかったので、少し意外だったが、俺は、ああそうか、飲み会の後で、ちょっと酔ってるんだなと、ようやく理解してきた。
イライラしてきた俺は、結局、実力行使で良いんだろという結論に達し、
「お前さあ、本当は美人だよな、ちょっと顔見せて」
と、俺の顔をSの至近距離まで近.....続きはこちら→
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