pink

あの日の夢の中のキスの味は、ただ甘いだけでした。

「…暑い」

一言、僕は呟いた。
こんな暑い空の下、黒いシャツに白いスーツを着てネクタイを締めて
暑くない訳がない。
それでもこんな格好をしているのは、精神力を高める為

「とうとうここの桜の花は、全て散ってしまったか。」

子供らのいない、平日の公園を一人ブラブラ歩いて過ぎ行く季節を感じて見る。

「……。」

…頭の中でいつも思うのは、彼の事。
もう学生じゃないし 逢うのは到底無理な事だから 胸が切なくなる
そっちでは、今頃なにしてるかな、今君は大事な人に出会えたかな なんて
四六時中考えてる。

尖った黒い髪、他の人とは違う色の肌、細い目、唇、全て愛しい
今逢いたい。

なんで出逢ってしまったのだろう
こんなに辛いならばいっそ

――君に逢わなきゃよかったね。

額から流れた汗が目に入って、僕は泣いた。
体の塩分を含んだ汗は、染みて痛かった、ただそれだけだよ。

もっと素直に勇気が持てたらこんなに苦しむ事、知らなかったのに「…うぅ、く…っ」

僕は膝をついて、手のひらに掴んだ草を握って…泣いた。

逢いたい、逢いたい、逢いたい
だけどもう一生逢えない
生きてるうちは君に逢えないよ。
切ない

一時間くらい、そうして泣いていたら 後ろに足音。

「エド…もう帰りましょう?明日の大会に支障がでます」
「……ああ」

ホテルに帰って、シャワーを浴びた。
鏡に映った自分の情けない腫れた蒼い瞳

なんで泣いているのだろう
失ったものは君だけ。

それだったら最初から何もなかったのと同じだから

そう、最初から…。





僕の愛しい、コブラ…


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

最後の最後にコブラかよっ!!?つってね…。
う、嘘は言ってないよ嘘は…!!
うわぁすいませんすいません…っ、やっちまった感が…orz
一回フェイントしてみたかったんです…!!

コブラ死んじゃったしね!?←

本当すいませんでした…。

2009/5/19

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リゼ