★夏の魔法と欲情スイッチ。 (7/31変更)


 ※えろちゅうい※


 暑くて、熱くて、眠れない夏の夜。

 いつもなら窓を開けて眠るのに、今日はとてもそんな気分にはなれなかった。

 今年初めてのクーラーをつける。

 フィルターの張り替えや掃除は毎年欠かさず行っているので、埃が舞い上がるようなことはない。

 機械音と共に吐き出された冷気が心を癒してくれる。


「あー涼しいねー素晴らしいねー」


 今日は珍しいことに、いつも先にさっさと寝てしまう彼女がまだ起きていた。

 降り注ぐ冷気を浴びて嬉しそうに顔を綻ばせている。

 付き合って二年と四か月。

 なんとなく甘ったるい時期も過ぎてしまって、こうしてたまに彼女は泊りに来るが、特に何をするわけでもなく、ましてや身体を重ねることもなかった。

 セックスレス、というほどでもない……と思うが。

 最後にしたのは多分…先月辺り…?

 いやもうそれすら定かじゃないとか問題かもしれない。

 泊まりに来る回数は変わっていないのに、最近何故かそういうムードにならない。

 ……俺が悪いのかもしれない、けど。

 恥ずかしながら彼女がハジメテのひとで、もちろん他の経験なんてない。

 何が正しいのかも未だによく解らなくて……彼女がどう思っているのか正直不安である。
 
 もしかしたら俺とのセックスが気持ち良くないのかな、なんて今更なんだけど、今更だからこそ心配になってしまう。

 シャワーから出てきたらもうすやすや眠っているところとか、可愛いとは思うけど、なんかちょっと寂しかったりもする。

 だから彼女が珍しく起きている今日は、妙にどきどきしてしまうのだ。

 それでもがばっといけない俺が……やっぱり悪いのかもしれない。


「電気消すね」

「んー」


 小さい電球だけつけて眠るのがいつもの流れ。

 二人でベッドに潜り込んで、いつもなら布団なんて蹴ってしまうのに、今日は涼しいお陰でそんな心配もない。

 シャンプーの匂いなんてずっと一緒なのに、今日はやたらと香る気がする。

 あーキスしたい。

 そんなことを思いながら、もう眠りに入ろうとしているであろう彼女を起こしてする気にもなれず、おとなしく瞼を下ろす。

 数分で夢の世界に片足を突っ込んだところで、身体に違和感があった。

 まさかとは思った。

 一瞬で眠気なんて吹っ飛んでしまう。


 ……彼女に、触られている?


 もはや俺の願望が見せる夢なのでは、と思ったが間違いなく彼女の手は俺の……その、アレに、触れている。

 どういうことだろう。

 電気のリモコンと間違えている?まさかそんな。

 そんなわけないだろ、と自分で言っていて恥ずかしい。

 …………やばい、久しぶりだからか。

 服の上から優しく撫でられているだけなのに感じてしまう。

 どうしたら良いのか困惑していると、ずぼっと躊躇いなくパンツの中に彼女の手が入って来た。

 これはまずい!!!

 さすがに我慢できなくて飛び起きると、豆電球と月明かりに照らされた彼女がにんまりと笑っていた。


「今日はクーラーで涼しいからくっつきたいなぁ」


 ……なにそれ、可愛い。
 
 濡れた唇を押し当てられて、完全にスイッチの入った俺は何度も激しく口付けを交わした。

 キスの合間に甘い声を上げる彼女が可愛い。

 こんなにえろい声だったっけ?とますます興奮してしまう自分がいる。

 俺のアレもまぁ見事に反応してくれるので、あっという間に彼女の腹部に当たってしまう。

 嬉しそうに目を細めて彼女は舌を絡める。

 寝るときは下着をつけない彼女の胸を薄いTシャツ越しに揉むと、小さな突起がすぐに主張してきた。

 服の上から突起に吸い付くと、彼女は身体を震わせて抱き付いた。

 そういえば直接いじるより服の上からの方が感度が良かった気がする。

 指先でつまみながら擦り上げて、片方は口の中で転がす。

 彼女はびくびく震えていて、たまらなく可愛かった。

 今日は窓も開けていないから、もっとえろくて腰に響く声を聞かせてほしいな。

 服を逃がせてベッドに優しく押し倒し、綺麗な裸に舌を這わせた。

 クーラーは一度に二つの幸せを運んでくれたみたいだ。

 彼女が望むなら、これからはいつもクーラーをいれようかな、なんて思った。

 久しぶりのセックスはそれはもう気持ち良くて、汗ばんだ身体のまま彼女と抱き合った。


「……暑いけど、涼しいね」


 恥ずかしそうにそう言って笑う彼女が愛おしくて、もう一度キスをした。


 ...fin.

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